蟹は甲に似せて穴を掘る。人は心に似せて家を営む。されば、家に大小あれば、心に大小あり。〜沢庵和尚語録〜

2022年06月22日

<リーダーの魅力とは?>蟹は甲に似せて穴を掘る。人は心に似せて家を営む。されば、家に大小あれば、心に大小あり。〜沢庵和尚語録〜

今日も雨、朝陽が出ないので、薄暗い夜明けになっています。しかしこの雨は、恵の雨でもあります。昨夕の棚田の風景からも、この梅雨の雨により、人々も稲を育てる準備に入りました。

冒頭の言葉は、沢庵和尚の有名な教えの一つです。沢庵和尚著『不動智神妙録』にある一節が、半藤一利氏の文を集めた『歴史と人生』に紹介されています。

(以下、本より)

「蟹は甲に似せて穴を掘る。人は心に似せて家を営む。されば、家に大小あれば、心に大小あり」

つまりは、とかくに身を縛られて心を狭くするなかれ、常に広い心を持て、ということ。
(以上、『歴史と人生』より)

この文は、沢庵和尚の言葉とは知りませんでした。言葉とは、一人歩きするものだと思います。

また、日々読む『易経一日一言』の7月4日の訓示に目が止まりました。

(以下、本より)

「貞に安んずるの吉は、地の彊(かぎ)りなき応ずるなり」〜(坤為地)〜

 大地は天の無限の力を受け入れて、地上に万物を形成、育成し、生み出し、また恵みを天に還元する。その力もまた限りがない。
 人間もこれに習って、大きく受容するならば、より多くを生み出し育む力量が育つ。
(以上、『易経一日一言』7月4日より)

沢庵和尚の
>常に広い心を持て

受け入れる側の心構えで、入ってくる情報が少なくもなり、多くもなる。その時々の状況にもよりますが、常に心を広く持っていないと、入って来るものも来ない。

>蟹は甲に似せて穴を掘る

自らの能力だけに頼っていると視野が狭くなる。何か事を起こそうとする時は、人を頼むことも考えないといけない。

2008年、持続可能な農業を目指す「本来農業への道」をテーマに南部九州の3市長によるシンポジウムを主催した。
 その時に出会った方から、まだ会をやるかやらないかで迷っている時に、

「何事も、始めないと、始まらない」

と後押しをしてもらいました。また、もう一人の社会活動家からは、

「思い立ったら行動し、仲間を作って継続する」

付け加えられたのが、

「本人(リーダー)に魅力がないとダメ」

とあり。さらに、その魅力とは、

"逃げない責任"

であると。何か不都合な場面になると、いなくなるようでは、話にならない。

このシンポジウムは、人吉市で開催するのですが、準備と後始末で、人吉市へは15回、指宿市には5回通って、会を済ませた。私なりの始末をつけたつもりです。私は、その活動な中で、多様なアドバイスを受け、リーダーとは何かを考える機会となった、ことを思い出します。

あれから14年、果たして私は、成長しているのだろうか?と、朝から振り返りました。

「リーダーの魅力とは、逃げない責任」〜木内孝〜

思い出話が、長くなりました。そろそろ、活動開始です。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:18Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他マイライフ偉人