「ビジネスよりも人」負け組意識を覆す。ワクワクする場所、過疎対策モデル。
2013年10月13日
「ビジネスよりも人」負け組意識を覆す。ワクワクする場所、過疎対策モデル。
おはようございます。今朝は、徳島県の上山町のキャンプ場にいます。夕べは、神山町で「アートの森」の活動を中心的にやられたキャンプ場のオーナーと2時間ほど語りました。
オーナーの森氏は、もともと農家でしたが、地域活性化の活動を続ける中で、建設業をしていが大南信也たちと、国内外の現代彫刻作家を招き、自然の森の中に、アート作品の展示を始めた。以来15年続けているとのこと、その活動の中で、特殊な技術を持つ人々を、空家対策としてこちらから募集をして移住をしてもらう。募集の要請の職能人に、数名が申し込んだら審査をして決定する。パン職人、映像技術者、などなど、神山町にいない技能を持つ人々を呼び寄せるている。
写真は、上勝町の研修時、会場の温泉交流館のエントランスに貼ってあった徳島新聞のコピーです。
「ビジネスよりも人」負け組意識を覆す。
大南氏と横石氏の対談内容は、とても関心を呼ぶ内容と思います。「葉っぱビジネス」と「アートの森」どちらも地道な活動から生まれたものですが、全国紙に取り上げられてから、地元紙も特集を組むようになった。神山町の地域に居ない、あるいは、得意な技術を持つ人を招き入れる。素晴らしい発想と思います。
田舎の多くが、部外者の侵入に違和感を唱えます。反対者が出てきますが、15年と続けていると、部外者や海外からの来訪者に慣れて来る。普通に思えること、継続が大事と思います。
なぜ神山町を視察に来たかと言いますと、徳島市の市街地まで約40分程度、空港から70分程度、私の住む地域に立地条件が似ていたこと、限界集落も増えているのに、移住者を呼び込む仕掛けに関心がありました。
今日から阿波市で始まる「日本女性会議」の分科会に、大南氏が登壇されると知り、その分科会に申し込みをしたのですが、昨日から長崎で開催の総務省の催しで、神山町の「NPO法人グリーンバレー」の一連の活動が、総務大臣賞を受賞することになり、授賞式に出席のため会えなかったのですが、ならばNPOの中心メンバー(アートの森の元会長、グリーンバレーの理事)の方と語るために、その理事が経営するキャンプ場に泊まりました。近くには泉質の良い町営温泉もあり、有意義な時間を過ごせました。
新聞から、横石氏は「 僕たちは何かを生み出す立場から、生み出す人を支える立場になった。20代後半から30代くらいの次世代のリーダーが出てくればもっとうまく変わるんじゃないか」、また70代の存在も必要だし、若いリーダー育成に協力が必要とも語っている。
大南氏は、活動に中でIT企業のサテライトオフィスの職員が、地元の小学校で講師をした時、「僕らは神山に仕事をしに来ている」と語った。それを聞いた子供達が「ああいう働き方だったら神山でも働ける」と思ったら、将来神山に戻って来る循環ができるのでは、と語っている。
限界集落、田舎の人口減少は止まらない。しかし、少しでもその現実を変えようとする、田舎の地域特性(人、資源、活動)を活かし、人口減少に歯止めをかける取り組みがが、全国各地に広がることが必要と、上勝町、神山町を訪ね、当事者と語り、確認できました。視察・研修は、どんな勉強しても実行しなければ何もならない。地域帰り、さらに地元のリーダーたちと語り、実行できるプランを創り、始めないとと思います。
Posted by ノグチ(noguchi) at 12:27│Comments(0)
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