宮崎県の口蹄疫感染終息から2年半、口蹄疫見つめる34首。

2013年01月28日

宮崎県の口蹄疫感染終息から2年半、口蹄疫見つめる34首。

朝のニュースで、西都市の市長選挙の結果が報じられていた。九州平成義塾の第1回目から参加する友人の橋田和美氏の3回目の当選の知らせ、とても嬉しく思います。

口蹄疫から、1年たったころ橋田市長と語る機会があった。2万頭を超える家畜を殺処分したことを、苦しさ、悲しさをにじませながら、語ってくれたのですが、知人友人の畜舎に行き、処分をお願いする時、初めは言葉がでず、無言になったと話してくれました。

殺処分をし、大きな穴の中に、牛を降ろして行く時、手を合わせ、頭を下げずに居られなかった、と語っていました。

橋田市長自身が、宮崎大農学部出身で、西都市だけでなく、宮崎県内の家畜農家に同級生が居て、口蹄疫の汚染拡大に、心を痛めたと思います。

今朝の朝刊の読者文芸のページに、口蹄疫の関する短歌を34首集めた歌集のことが紹介されていました。

「殺さるる運命(さだめ)しづかに受け入るると牛を聖のごとく言うな」

「地区内の全頭殺処分本当にやむを得ざりしか 十二万六千頭」

「いのちの声絶えて聞こえず月光を浴ぶるもおよい受難のごとし」

三首読むだけでも、胸が締め付けられるように感じます。農家の方々の悔しさ、それを告げなければならない役職の担当者、何処にもぶつけようもない、やり切れなさ、疫病には、如何に初動が大事か、これも「まさか?」の疫病担当の予見の甘さもあった、と検証から感じます。

口蹄疫の事後対策は、まだまだ続いているとは思いますが、大変な経験された橋田市長が、もう一度、西都市の市政運営に思いを持たれたのは、特に畜産王国「宮崎」復活への強い思いではないかと推察します。

宮崎県の市町村のトップは、何方も口蹄疫、鳥インフルエンザと、大変な経験をされたと思います。九州の仲間たちが協力して、畜産王国「宮崎」を復活させるように、頑張っていかなければならないと思います。


ーwikipediaよりー
2010年3月頃発生し、2010年7月4日の終息確認まで、宮崎県で発生した牛、豚、水牛の口蹄疫の流行である。28万8643頭を殺処分した。畜産関連の損失は1400億円、関連損失を950億円とした[1]。宮崎大学の根岸裕孝准教授(地域経済)は年間426億円の損失で3-5年続くとしている。
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/2010%E5%B9%B4%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%8F%A3%E8%B9%84%E7%96%AB%E3%81%AE%E6%B5%81%E8%A1%8C


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:40│Comments(0)私の意見
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