「龍馬伝 5/16」再評価される 横井小楠思想      

2010年05月08日

「龍馬伝 5/16」再評価される 横井小楠思想      

 幕末を取り上げた大河ドラマ「龍馬伝」が話題ですが、この坂本龍馬に思想的な影響を与えた人物の一人が、熊本の政治思想家の横井小楠です。小楠は、細川藩の藩校「時習館」で学び、長崎・江戸に遊学し、福井藩主の松平春嶽公に招かれ、福井藩の財政改革、殖産振興を成功させ、さらに春嶽公が幕府の政治総裁職に着くと、幕政改革にも関わりました。

 昨年熊本は、横井小楠生誕二百年を記念して、多くの顕彰事業が開催され、横井小楠の思想や功績が、広く県民に知られるようになりました。実は、小楠の先進的な思想が、他の藩士から理解されず孤立する中で、幕臣の勝海舟は「世に恐ろしい人物が二人いる、西郷隆盛と横井小楠」と高く評価し、長崎や江戸で意見を交わしました。

 龍馬は、海舟の使いで三度、小楠の私塾「四時軒」を訪ねました。昨秋の記念事業では、龍馬の歩いた道を辿る「歴史ウォークラリー」も開催され、多くの参加がありました。

 小楠の「公の思想」は、現代政治にも十分通じる理念で、当時では考えられない平和外交(世界の世話役き)や、晩年は「世界平和」も構想しました。現在の鳩山政権の「友愛」に通じるものがあります。

 「龍馬伝」では、小楠と龍馬の対談シーンが何度かあるようですが、最初は5月16日の放送予定。攘夷か、開国か、揺れた幕末に在って、小楠が龍馬に何を語るかが楽しみです。この「龍馬伝」を機会に、横井小楠が広く全国に知られ、四時軒や熊本城に訪問者が増えることを期待したい。

*5月16日、大河ドラマ「龍馬伝」に横井小楠が登場する。脚本家の小楠の扱いに興味を持っています。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 06:33│Comments(0)私の意見
 
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