(苦中に楽あり)苦境の中こそ自分の道を探すチャンス
2008年10月17日
(苦中に楽あり)苦境の中こそ自分の道を探すチャンス
> 16日の東京株式市場は、前日終値比1089円02銭安の8458円45銭で取引を終えた。下落率は、11.41%となり、87年10月20日のブラックマンデー(14.90%)に次ぐ過去2番目の水準となった。
> 世界的な景気後退懸念が強まったことに加え、外国為替市場の円相場が円高・ドル安方向に進んだことを嫌気し、造船、不動産、鉄鋼、精密など幅広い銘柄が売られ、下げ幅を拡大した。
日本も、世界も、社会構造の変革が進んでいるように思います。20日間で、約3割の株安、下げ止まらない。更に、円が急騰していて、日本の輸出事業が厳しさを増しています。
政治は、解散する、しないで、宙ぶらりん。この先、どんな社会になるのか、政治家たちの発言に注目してるのですが、心に響くものは聞こえてきません。
昨日、安心・安全国家を誇る警察職員が、パトカーの中で暴行を行った。ここまで、日本人の倫理観も地に落ちたかと悲しくなります。
■パトカー内で少女にみだらな行為、鹿児島県警巡査を逮捕
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=639123&media_id=20
しかし、この状況を憂う人たちの声が大きくなっているように感じます。「自民VS民主」の国会内闘争の間に、地方は疲弊してしまった。実体経済の充実で豊かな社会を目指そうと言う動きも広がっています。
知識詰め込み教育で考えない国民を作り続けている、多様な危機に対応できる人材を育てる教育が必要と感じている人たちも増えています。
故安岡正篤先生の教示の中に、「六中観」がありますが、その一つ「苦中有楽」で、次の言葉があります。*『陽明学のすすめⅡ~人間学講話「安岡正篤・六中観」』(深澤賢治著)より
(本文)
苦中有楽・・・苦しい事を嫌な事だと受け取る人が多いですが、それは逆です。もの凄く苦しい時は、嫌な事だと思わないで、これは自分自身を成長させる為に天が与えてくれたのだ、自分が発展・向上するチャンスだと意識的に考えると良いと思います。その結果ご褒美として、「楽」(たのしみ)が生まれます。そう考える習慣をつけるとよろしいでしょう。
安岡先生は次にように説明されています。
「難しい問題と取組むほど頭が良くなる。易しいことにばかり頭を使っておったらだめになる。これは人間の体がそうだ。何も体を鍛えることなしに乳母日傘で育ったら、夏は冷房、冬は暖房で育ったりしたら、人間の体も頭もみんなだめになる。うんと苦しめなければならない。難しい問題と取組まなかればいけない。そうすると頭はうんと良くなる。人間社会のあらゆる勿体ない遊休施設の中で、頭くらい遊ばしてあるものはない。苦中楽ありとは無限に意義ある言葉である。(安岡正篤著「人間維新」)
天変地異は、有志以来ずっとおこり続けて来ました。その中でたくましく行き続けてきた先人たちの生き様こそ、私達現代人が学ぶ学問と思います。学問とは、危機に対応する能力と説いた偉人もいました。
危機は、「危険」+「機会(チャンス)」と思います。経済混乱を落日を思うか、チャンスを思うかで、行く先は大きく変わると思います。戦前の世界恐慌後、一早く景気回復の対策を打ち、回復の兆しを見せた時に軍部の暴挙で頓挫した。
しかし、戦後の円・ドルレートのの変化一ドル360円が308円、そして為替相場に、国民の努力で乗り切って来ました。今回の同時の株式暴落も、危機と思い、以下に早く対応するかにかかっていると思います。
政府も国民も、危機をチャンスと思い、前向きな心持が必要と思います。
・佐藤一斎著「言志四録」(渡邊五郎三郎編)より、
難問の対処する心構え
すべて大難事に遭遇してときは、焦って決断する必要はない。しばらくそのままにしておくほうがよい。一晩そのままに為め置いて、枕元でだいだい半分ぐらいを考え、そのまま思索しながら寝て、翌朝すっきりしたときに引き続きこれを思案すれば、必ずおぼろげながらも一筋の道が見えてくる。そうすると、物事の道筋が自然に集まってくるものである。その後にゆっくりと一つひとつ問題を処理すれば、たいてい間違うことはない。
今日も一日、色々なことがあると思います。慌てず、さわがず、自然体で社会変化を観察したいと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。
<以前の日記>
・(対談)国を憂う志士たち集まれ、日本はこのままで良いのか(10/16)
> 16日の東京株式市場は、前日終値比1089円02銭安の8458円45銭で取引を終えた。下落率は、11.41%となり、87年10月20日のブラックマンデー(14.90%)に次ぐ過去2番目の水準となった。
> 世界的な景気後退懸念が強まったことに加え、外国為替市場の円相場が円高・ドル安方向に進んだことを嫌気し、造船、不動産、鉄鋼、精密など幅広い銘柄が売られ、下げ幅を拡大した。
日本も、世界も、社会構造の変革が進んでいるように思います。20日間で、約3割の株安、下げ止まらない。更に、円が急騰していて、日本の輸出事業が厳しさを増しています。
政治は、解散する、しないで、宙ぶらりん。この先、どんな社会になるのか、政治家たちの発言に注目してるのですが、心に響くものは聞こえてきません。
昨日、安心・安全国家を誇る警察職員が、パトカーの中で暴行を行った。ここまで、日本人の倫理観も地に落ちたかと悲しくなります。
■パトカー内で少女にみだらな行為、鹿児島県警巡査を逮捕
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=639123&media_id=20
しかし、この状況を憂う人たちの声が大きくなっているように感じます。「自民VS民主」の国会内闘争の間に、地方は疲弊してしまった。実体経済の充実で豊かな社会を目指そうと言う動きも広がっています。
知識詰め込み教育で考えない国民を作り続けている、多様な危機に対応できる人材を育てる教育が必要と感じている人たちも増えています。
故安岡正篤先生の教示の中に、「六中観」がありますが、その一つ「苦中有楽」で、次の言葉があります。*『陽明学のすすめⅡ~人間学講話「安岡正篤・六中観」』(深澤賢治著)より
(本文)
苦中有楽・・・苦しい事を嫌な事だと受け取る人が多いですが、それは逆です。もの凄く苦しい時は、嫌な事だと思わないで、これは自分自身を成長させる為に天が与えてくれたのだ、自分が発展・向上するチャンスだと意識的に考えると良いと思います。その結果ご褒美として、「楽」(たのしみ)が生まれます。そう考える習慣をつけるとよろしいでしょう。
安岡先生は次にように説明されています。
「難しい問題と取組むほど頭が良くなる。易しいことにばかり頭を使っておったらだめになる。これは人間の体がそうだ。何も体を鍛えることなしに乳母日傘で育ったら、夏は冷房、冬は暖房で育ったりしたら、人間の体も頭もみんなだめになる。うんと苦しめなければならない。難しい問題と取組まなかればいけない。そうすると頭はうんと良くなる。人間社会のあらゆる勿体ない遊休施設の中で、頭くらい遊ばしてあるものはない。苦中楽ありとは無限に意義ある言葉である。(安岡正篤著「人間維新」)
天変地異は、有志以来ずっとおこり続けて来ました。その中でたくましく行き続けてきた先人たちの生き様こそ、私達現代人が学ぶ学問と思います。学問とは、危機に対応する能力と説いた偉人もいました。
危機は、「危険」+「機会(チャンス)」と思います。経済混乱を落日を思うか、チャンスを思うかで、行く先は大きく変わると思います。戦前の世界恐慌後、一早く景気回復の対策を打ち、回復の兆しを見せた時に軍部の暴挙で頓挫した。
しかし、戦後の円・ドルレートのの変化一ドル360円が308円、そして為替相場に、国民の努力で乗り切って来ました。今回の同時の株式暴落も、危機と思い、以下に早く対応するかにかかっていると思います。
政府も国民も、危機をチャンスと思い、前向きな心持が必要と思います。
・佐藤一斎著「言志四録」(渡邊五郎三郎編)より、
難問の対処する心構え
すべて大難事に遭遇してときは、焦って決断する必要はない。しばらくそのままにしておくほうがよい。一晩そのままに為め置いて、枕元でだいだい半分ぐらいを考え、そのまま思索しながら寝て、翌朝すっきりしたときに引き続きこれを思案すれば、必ずおぼろげながらも一筋の道が見えてくる。そうすると、物事の道筋が自然に集まってくるものである。その後にゆっくりと一つひとつ問題を処理すれば、たいてい間違うことはない。
今日も一日、色々なことがあると思います。慌てず、さわがず、自然体で社会変化を観察したいと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。
<以前の日記>
・(対談)国を憂う志士たち集まれ、日本はこのままで良いのか(10/16)
人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜
議長の活動内容について(10月)
信じれば実現する。「独立する。家を建てよ。著書を出せ」と日々イメージする。〜中村天風〜
<地域の文化レベル>数字で見る人口に対する図書館の規模、宇土市の人口は現在36483人のための図書館。
豊かさとは何かを、自分も地域も社会も含めて、考える一年になる気がする。〜令和6年、龍の年〜
令和6年元日、新年あけましておめでとうございます。
議長の活動内容について(10月)
信じれば実現する。「独立する。家を建てよ。著書を出せ」と日々イメージする。〜中村天風〜
<地域の文化レベル>数字で見る人口に対する図書館の規模、宇土市の人口は現在36483人のための図書館。
豊かさとは何かを、自分も地域も社会も含めて、考える一年になる気がする。〜令和6年、龍の年〜
令和6年元日、新年あけましておめでとうございます。
Posted by ノグチ(noguchi) at 09:40│Comments(0)
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