<コロナ禍>「塞翁が馬」の故事を思い、災難を乗り越える陰陽説の「循環の思想」とは? 

2020年04月09日

<コロナ禍>「塞翁が馬」の故事を思い、災難を乗り越える陰陽説の「循環の思想」とは? 

この苦難は、必ず乗り越えられる!

世の中も、自然も、最盛期があるが長くは続かない。天地の法則とは何か?

<以下『孫臏兵法』より>
極まれば衰え、満つれば欠ける。これは日月の運行によって示される。
興と廃がある。これは四季によって示される。
勝と不勝がある。これは五行によって示される。

>極まれば衰え、満つれば欠ける。
とする「循環の思想」が、中国人の中に力強く生き続け、彼らの人生を支えてきた。
(以上、『中国人の発想80の知恵』より)

循環思想の2つ「陰陽説」と「五行説」

「陰陽説」というものは、陰と陽の二気の存在を認め、その交替・循環によって、天地間のもろもろの現象を説明するもの。
「五行説」というものは、陰陽説の代わりに五行ーー土、木、金、火、水をもってきて、循環によってもろもろの現象が起こるとする説。

中国人4千年の歴史は、戦乱や自然災害に苦しめられ、汚職官史の収奪によって痛めつけられてきた。民衆の生活は、苦しみの連続であった。彼らは、そんななかでも"いずれは良いこともあるさ"としぶとく生き抜いてきた。「循環の思想」は、こういうしたたかな処世の知恵となって息づいてきたのである。

私は、中国古典の故事が過ぎて、雑学的に読んできました。時折、中国思想を体系的にまとめた本も手にしますが、私の頭では理解できずに、最後まで読めずに終わる。そこは、中国人と日本人の違いがあるからだろうと思います。

「循環の思想」を思うに、私の生きた61年間にも、人の浮き沈み、経済の好景気不景気、事業家の盛衰、等々あった。
オイルショック、第二次オイルショック、バブル経済と平成不況、リーマンショック、他にも栄枯盛衰の物語を見てきました。

私自身、独立したらバブル経済がはじけて、厳しい生活が始まり、長く耐えて今があります。

大正7年のスペイン風邪(新型コロナウィルス感染症)の後、大正バブルで世界は大きく経済が活況となったが、その後1929年のニューヨークの株暴落から、暗く厳しい時代となった。

人生は良かったり、悪かったり、そう考えると、「循環の思想」はまんざらでもない訓示と言えます。

世界経済は、日本のバブル崩壊後も、ずっと膨張し続けて来た。中堅國(旧途上国)が力を付け、先進国を追いかけてきた。アフリカも成長してきた。人類は、膨張し続けている。このままだと、人の住む場所がなくなってしまうのでは?

星に移住することもありうる?

SDGsが叫ばれている。持続可能な世界、経済活動も含め考えが広がっている。
しかし、アメリカを率いるトランプ大統領は、「経済、経済」と、日本の安部首相も同様だった。

今回のコロナウィルス感染症は、地球という"神様"が、警鐘を鳴らしているのでは?、とも思ったりします。

日本政府の「自粛要請」に、東京都民の13%の人たちは、"しない"と言っているらしい。地球からの警鐘を聞こうとしない人たちには、『塞翁が馬』の考えからすると不幸が回ってくることになる。

この苦難(コロナ禍)を、全国民が協力しないと、短期では終息させれない。国民の自覚と協力が問われていると思います。

いずれは良いこともある「循環の思想」を忘れずに、自粛要請に応えましょう。

長々と書きました。最後までお読みいただき感謝します。


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