一強のアメリカから多様な世界へ、若い経済学者はインド文化に感化された。者

2019年10月16日

<一強のアメリカから多様な世界へ>アメリカン・ウェイ・オブ・ライフを広めようとインドへ行った若い経済学者は、インディアン・ウェイ・オブ・ライフに染まって帰る?〜宇沢弘文の回想から〜

1960年代は、ケネディ大統領が取った途上国支援により、開発経済の考え方が起こった。戦後の苦しい時代に学び、1960年代からアメリカで活躍した経済学者の宇沢弘文氏は、ある意味、途上国からアメリカへ移り成功した経済学者である。

ケネディ大統領の途上国支援のプログラムで、スタンフォード大学等からインドへ経済学者が派遣される際、必ずと行って良いほど、宇沢弘文氏を訪ねて、途上国の生活や考え方について語って現地へ向かったそうです。
2〜3年インドで過ごすと、冒頭の話になっていたそうです。アメリカの経済の普及をしに行ったのに、インドのカルチャーに染まっていた、と。

人間は、経済ばかりではない、歴史文化に大きく影響を受けて生きています。若い経済学者は、若者でありますから、文化の違いはショックを受けたことでしょう。確か、ビートルズもインドの文化を学びに出かけていたことを思い出します。

1960年代は、パックスアメリカーナの時代で、一強の経済大国であり軍事大国でした。現在、中国の経済成長により一強のアメリカから多様な国々による経済発展に変わりつつあ流のでは。


英語圏であるインドの存在、人口が増え続けている国であり、理数に強い教育から、米中印の経済関係が、これからの世界経済関係に影響を与えていくのだろうと思います。

若い経済学者は、アメリカン・ウェイ・オブ・ライフのはずが、インディアンアメリカン・ウェイ・オブ・ライフ感化された。(宇沢弘文)

*参考資料:佐々木実著『資本主義と闘った男』  

Posted by ノグチ(noguchi) at 10:34Comments(0)