(梅雨本番)閑けさや岩にしみいる蝉の声~松尾芭蕉~  

2009年06月23日

(梅雨本番)閑けさや岩にしみいる蝉の声~松尾芭蕉~  

 夏の名句ですが、九州は昨夜から強い雨が断続的に降っています。松尾芭蕉の句は、梅雨明けの35℃が毎日続く、熊本の気候を現していませんが、熊本はエジプトのカイロを緯度が同じということを意外にしらないのです。

 カイロは、砂漠地帯で夏季には40℃を越える猛暑ですが、湿度が少ないのが救いと思います。九州は海洋気候で、特に熊本は四周を山に囲まれ、有明海、不知火海を持つ得意な地形をしています。

 熊本は、梅雨明けの7月中旬から、連日33℃を越える真夏日、湿度60~80%、蒸し暑い日が続きます。我が家は、(分かっている)先祖から350年近く今の地に住んでいるそうです。
 
 しかし、九州山地の脊梁地域では、標高900m近くあり、昨日NHKの「家族に乾杯」の山都町、馬見原商店街は、最夏の時期数日は別として、北海道の気候に近い環境があります。海から100km以上離れて、湿度も低く、九州の軽井沢と思います。

 さて、夏のわが家の気温は、33℃を越えるのですが、L型に川に囲まれ、川の側に寄るとヒンヤリした気分を味わえます。江戸期の熊本-天草「天草街道」沿いにあるのですが、台風が強風を吹かしても盆地状なので瓦一枚落ちず、土石流の危険もなく、熊本大学の地質学の先生から、熊本平野が相当揺れても宇土半島の山沿いは、古い地層ですから硬いので、揺れの何割かは軽減するはずでと教えてもらいました。

 わが家の土地に、350年近く住んでいるのですが、長く住んだということは、自然災害に強い地区だった証拠ではないかと考えています。これから気候変動で、九州の台風は、風速80mを越えるだろうと言われいます。土地の購入は安さだけでなく、安全を重視することが必要と思います。

 ちなみにわが家は、熊本市中心部まで、車で35分です。また、「自転車+JR」を使えば、自宅から熊本駅まで45分で着きます。都心の排気ガスの環境悪化を考えると、ホタルの舞う田舎の生活も良いのではとお薦めます。

 余談が長くなりました。

 タイトルのの名句は、松尾芭蕉のものです。

「閑けさや岩にしみいる蝉の声」

 日本の夏の風情を現したものですが、この句に挑戦した俳人がたくさんいます。その一人が、与謝蕪村です。クーラーの無い時代、人々は暑さと共存しながら、寸陰の涼を求めて工夫をしています。それは、陰、行水、風鈴、団扇、清水、等々、そしてなぜか多いのが、夕方、早朝の鐘の音が詠われています。

松尾芭蕉の夏の句

 「涼しさや 鐘をはなるる 鐘の声」

 夏の熱さがやわらぐ夕方、夕涼みをするときに流れる、夕刻を知らせる寺の鐘の音、風鈴に大きすぎますが、夕刻、早朝の涼しい気候を思い出すのが、寺の鐘の音だったのかもしれません。
 現代は、一日中、空調の中で生活をしている「夏」、たまには冷房を止めて、昔の風情を味わうのもよいかもしれません。

*参考資料:黛まどか編「知っておきたい この一句」


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Posted by ノグチ(noguchi) at 19:37│Comments(1)マイライフ

この記事へのコメント

待ってました。芭蕉の名句ですね。早速英語にしよう

 Silence
Cicadas' noises
are absorbed into rocks.

Ichiro

蝉の種類なんですが、東北地方は油蝉かな。クマゼミだったら岩にしみこみません。しかし芭蕉の俳句はヘンですね。染みいるなら、ジーと鳴いていると思うんである。
 蝉は世界各地で食べられているとある。(Wikipedia英文)
Posted by Ichiro at 2009年06月23日 22:43
 
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