(天といえども)スー・チーさん控訴方針、ガンジー「塩の道」

2009年08月13日

(天といえども)スー・チーさん控訴の方針、ガンジー「塩の道」

■スー・チーさん、控訴の方針…弁護人明かす
(読売新聞 - 08月12日 18:07)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=927656&media_id=20

>【バンコク=田原徳容】ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの弁護人は12日、スー・チーさんが国家防護法違反罪で禁固3年の実刑判決を受けたことを不服とし、控訴する方針を固めたことを明らかにした。

>スー・チーさんは、軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長の特例措置で刑期を1年6月に減刑されたうえ、自宅軟禁措置となった。だが、弁護人は「有罪は間違った判断」と主張。判決文を入手次第、スー・チーさんと相談し、控訴手続きに入るという。控訴期限は60日以内とされる。スー・チーさん宅に侵入し、禁固7年の判決を受けた米国人男性も控訴する方針という。

>一方、ミャンマーが加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国・タイは12日、スー・チーさんの有罪判決を受け、「深く失望した」との声明を発表し、改めてスー・チーさんら政治犯の解放を求めた。


 また軟禁状態を作り出す、判決を示した軍政府。

 だが、弁護人は「有罪は間違った判断」と主張。

 この判決に対し「ASEAN深く失望した」

 改めてスー・チーさんら政治犯の解放を求めた。

またもや自由の前に、壁(塀)がたちはだかった。世界の声に耳を貸そうとしない軍政府、あくまでも無抵抗で民主化を主張するスーチーさん、根競べがまだまだ続きそうである。

 インド開放のリーダー、マハトマ・ガンジーもまた無抵抗で、世界の感心を呼び起こし、インド独立運動の中で、やはり民衆と共に行動に訴え、迫害されようがその姿勢を貫き通した。

その運動の一つが「塩の道」だ。大英帝国は、インド国内の塩の専売で、莫大な利益を得ていた。その要因の一つが、海水からの塩製造の禁止でした。

1930年3月12日、400キロ先の海に向かって歩き始めます。小さな運動とイギリス政府は、取り合いませんでした。ところが24日目に到達するのですが、民衆の賛同を得て日に日に参加者が増えていきます。ガンジーは、

「この塩で、大英帝国を根底から揺さぶるのです! たとえ手首が切り落とされようとも、掴んだ塩を放してなりません! インドの誇りは、この塩にあるのです!」

 この運動は、500万人が参加し、本国が危機感を感じ「帝国の威信にかけて、反政府運動を鎮圧する」と、警官は懇望に鉄板巻いて、海岸で塩を取る人々を容赦なく叩き続けました。叩かれても叩かれても、ガンジーの唱える「非暴力」を守りました。ガンジーは捕らえれました。怒った暴徒は製塩場へ行きますが、詩人のサロジニー・ナイドゥーは民衆に語りかけます。

「ガンジーの肉体は刑務所につながれていますが、彼の魂は私たちと共にあります。いかなることがあっても、暴力に訴えてはなりません。抵抗せず、打たれて下さい」

殴られても、殴られても、倒れた仲間を越えて製塩場へ行きます。アメリカの新聞はこのデモを一面トップで報じました。

「これほど悲惨な光景を見たことはない。その痛ましさに、私は顔を背けざるをえなかった。驚くべきはインド人の規律だ。彼らは、残酷な暴力に対し、非暴力を完全に抜き通した」

 年が明けた1月19日、国際世論の高まりに、イギリス政府は総督府に「今後ガンジーを大英帝国の交渉相手とせよ」と通達。ガンジーは釈放され、「塩の製造」と10万人の政治犯を全員解放した。


 今、スーチーさん開放に向わせるには、世界の関心が必要と思います。あのイギリスでさ、世論を無視する事ができなかった。現在の問題は、世界の人々の無関心にあると思います。
 
 中国古典の「菜根譚」の次に教示がある。


「天といえども」

 天、われに薄くするに福をもってせば、わが徳を厚くしてもってこれをむかえん。

 天、われを労するに形をもってせば、われ、わが心を逸にしてもってこれを補わん。

 天、われを厄するに遇をもってせば、われ、わが道を亨(とお)らしめてもってこれを通せしめん。

 天かつわれをいかんせん。

(意 訳)
 もし天が私を冷遇しようというのなら、私は自分の人格をみがくことによって幸福をかちとろう。

 もし天が私の肉体で苦痛を与えようとするならば、私は心の平安によって免れてみせよう。

 もし天が私にさまざまな障害を与えて人生を妨げようとするならば、私は真理の力によってこれを通り抜けてみせよう。

 天といえども、こんな私をどうすることもできない。
 (以上、「名言の智恵、人生の智恵」)

 世界に感心を呼ぶには、やはりリーダーのゆるぎない志と、民衆の生活を思いやる優しさと行動にあると思います。
 まだまだ、ミャンマーの圧政は続いています。いつか、流血の運動発展しないか心配をしています。ガンジーの国民主権の理念と、無抵抗の解放運動は、世界の人々の後押しがその夢を実現しました。

 必要の開放とミャンマーの民主化に必要なのは、スーチーさんを支援・応援する世界のリーダーたちのメッセージと、平和解決を目指し世界の各地で市民が声を上げる事だと思います。一人ひとりの行動にかかっています。

 軍政は「私的政府」と思います。
 民主的な選挙により推挙されたリーダーによる「公的政府」の樹立が、必要と思います。

>私にさまざまな障害を与えて人生を妨げようとするならば、私は真理の力によってこれを通り抜けてみせよう。
 
 スーチーさん頑張れ!
 遠い日本から応援しています。

<参考日記>
・(ガンジー)「人生で最も大切な時間」+秘策「塩の道」
 http://noguchi.otemo-yan.net/e129260.html


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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:19│Comments(1)私の意見

この記事へのコメント

北朝鮮と並んで、理解しにくい状況にあるミャンマー

 昔はたしかビルマだったかな

 ここにはハンセン病患者がかなりいて、日本の先生方がだいぶ協力した。

 知られているかな。知られていない?

 私は行っていない。タイ、インドネシア、中国はいった。

 ということで、パス。

 Ichiro
Posted by Ichiro at 2009年08月13日 14:06
 
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