<イジメ事件に思う>生徒ファースト、プレーヤーファースト、子どもたちの個性や成長に合わせる指導をやっているか?

2022年12月03日

<イジメ事件に思う>生徒ファースト、プレーヤーファースト、子どもたちの個性や成長に合わせる指導をやっているか?

(長文です。お時間ある時にお読みください)

毎夜、ワールドカップサッカーに、我が家は沸いています。スポーツは、人の心をワクワクさせてくれます。

このサッカーを子どもたちに指導した経験から思うのは、日本の少年スポーツの大会会場では、子どもたちに"頑張れ"のエールは良いと思いますが、怒る声、怒鳴る声が、しょっちゅう聞こえます。

どんなところが良くないのか

どこを修正すればないのか

○○は、なんばしよっとか!
ただ怒鳴られても、意味が分からない。

プロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ 」の創始者の湯の上聡氏が、バスケットボールのコーチの勉強にアメリカは渡ったときに気づいたのが、「アメリカのスポーツ大会で、グランドや体育館では、怒る声、怒鳴る声が聞こえない」と気づいたそうです。アメリカでは、練習や試合の時、子どもたちを怒ったり、怒鳴ったりするのは、コーチの指導力の無さを露呈しているとみられる、と話してくださいました。

私も初めの頃の指導では、怒っていることをありました。でも、時を重ねると、繰り返す練習のある時、あるいは何年か経った試合中に、子どもがあるプレーのレベルにいきなり変化(成長)する瞬間を見ることがあります。それは、指導者としても感動がありますし、本人もできた喜びを感じる、その時に褒めることをするようになりました。そんな見方(その成長の瞬間を待つ)をしていると、怒るどころか、子どもの指導は、変化するのを待つ楽しみがあると思うようになりました。

今、熊本では、中学生と高校生のイジメ事件が、毎日ニュースや新聞記事になっています。
学校は、教える側からの視点しかないのでは、一人ひとりの子どもの個性や成長を見ずに、授業の進展に着いて来させること、教師ファーストに陥っていないか、と思ったりもします。

11月27日に、熊本県教育委員会主催の「夜間中学シンポジウム」に参加して、何かの都合で、学業が続けられなかった人の学び直しの場所が夜間中学の活動ですが、勉強した内容も理解の差のある多年齢を指導する夜間中学とはどんなどころか。
 今年春に開校した福岡市福岡きぼう中学校の内田久徳校長が語られた「夜間中学は、教育の本質を学べる。多様な個性を大事している」とあり、講話の中で、「開校からの議論の中で、生徒の理解度が確認できれば良いので、テストはやらない」と話されました。まさに、生徒ファーストの指導と思います。

高校スポーツを私も経験したものですが、当時のコーチは、怒ったり、怒鳴ったりする指導をされなかったことが、初心者だった私が、サッカーを続けられた理由かもしれないと、振り返ります。

学校もスポーツも、子どもの個性や成長に合わせる指導をしているか?

生徒ファースト

プレーヤーファースト

成長を促す激励よりも、壁を乗り超えたことを褒める方が、一人ひとりの個性を活かせるように思います。この気持ちを、教育者であれ、スポーツの指導者であれ、常に持っていれば、インタビューや大会後の感想を語るときに、聞く人が違和感を持つような発言は出て来ないように思います。

朝から長々と書きました。昨日の私のNHKニュースのコメントに対する意見から、思ったことを書きました。最後までお読みいただきありがとうございます。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 06:05│Comments(0)教育問題熊本の出来事私の意見
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