(黒柳徹子講演会)先進国と途上国の違い? +「紛争の原因」

2009年03月16日

(黒柳徹子講演会)先進国と途上国の違い? +「紛争の原因」

 3月14日午後、熊本市の熊本県立劇場で、タレントでユニセフ親善大使の黒柳徹子さんの講演会があり、スタッフの一人として、ホント当日用員なのですが、身近で黒柳さんの講演を聞く機会に恵まれた。
 主催したのは、ユニセフ熊本県支部で、中年を中心とする女性リーダーが今回の企画を取り仕切って、素晴らしい講演会になった。開場前には、600名を超える長蛇の列ができ、数日前の入場者の心配を予想を覆す、入りの速さにスタッフ一同驚いた。結局ほぼ満席の約1800名近い参加があり、会場は大盛り上がりで、黒柳さんの好調子につられ、拍手・笑いで会場は、賑わいました。

・熊本の高校生の活動報告
 講演前に、熊本でユニセフ活動に参加している高校生の活動報告があり、熊本の高校生に意識の高さ、発表内容の素晴らしさ、問題点を的確に捉え、今後どんな取り組みをするか、ハッキリしビジョンを描き、語る言葉に会場は、真剣な面持ちで高校生に発表を聞いていた。

 さて講演会で、黒柳さんの語った言葉で、印象に残って言葉を少し紹介したいと思います。
(以下、講演での言葉)

「子供は文句を言わずに死んで行く」

「ウガンダの病院で瀕死の状況にある子供に声をかけた、すると声も出ない言葉をかけてくれた、看護士にたずねると、「あなたの幸福を願っています」と、子供が話したと答えた。」

「先進国と途上国の違いは何か?」
「それは、清い飲み水が在ること」と黒柳さんが語った。

アフリカに行き、ある家に水をお願いしたそうだ。「裏に井戸が在る」と答えた。行って見たが見当たらない、再度たずねると、「3km離れたところに在る」という。「3kmは近い方、遠い部落は、10km、15km片道ある」そうです。水汲みは、女・子供の仕事だそうだ。

ユニセフ親善大使になって気をつけていることは、「おなかをこわせない。なぜか? 訪問地にはトイレがない」

アフリカは、地下資源の豊富な地域。ある住民リーダーが語ったそうです。
「(この地域に)ダイヤモンドが、出なければ善かった。そうすれば争う原因が無くなる」と。アフリカは、稀少金損(レアメタル)の産地でもある、まだまだ紛争の種(利権)は亡くならないだろう。

子供たちへの最後のメッセージは、
「よその国に関心を持つこと」「人間は人のために、ちょっと何かをすること」
      (以上、講演から)

 社会に関心を持つこと、世界の子供たち、女性たち、紛争当事者、それを取り巻く先進国の利権(経済的・軍事的収奪)を知ることはとても大事と思います。

 最後のメッセージは、中国古典にも「陰徳を積もう(積善のすすめ)」がありますが、共通する理念を感じる言葉と思います。

(黒柳徹子講演会)先進国と途上国の違い? +「紛争の原因」
    スタッフ集合写真

・黒柳さんの若々しさ
 今年77歳、記念写真を撮るときの軽やかな行動と、にこやかな笑顔と対応に、女子高生から「かわいい」と声が出ていた、確かにいくつになってもチャーミング(魅力的)な大人と思います。
 これから日本は、世界に歴史上ないほどのスピード超高齢化社会を迎えますが、黒柳さんのように、前向きにはつらつとしながら年を重ねると良いなと思います。
 三国志の英雄、魏の「曹操」がよく語った言葉に「烈士暮年 壮心止まず」が在ります。 「頑強な志士もいつかは年を取りますが、若々しい精神は持ち続けたい」と、自分を鼓舞していたのかもしれません。黒柳さんもまた、人に語ることで自分自身を励ましていることが、周りの人を更に惹きつける魅力になっているのかもしれません。

・スタッフの志と行動力に感銘を受ける
 初めて「生、トットちゃん」でしたが、素晴らしい感動を頂きました。また、今回に企画を担当した、ユニセフ熊本支部の女性パワーに圧倒され、現代の「熊本の猛婦たち」が居ると思えました。色々学び、反省会にも参加させて頂き、スタッフの志の高さに感銘を受けた一日でした。

(黒柳徹子講演会)先進国と途上国の違い? +「紛争の原因」
    ラファエルさんと私


*スナップ写真は、黒柳さんとの集合写真。もう一枚は、昨年暮れにシンポジウムでご一緒したウガンダ出身の熊本大学院生。


<以前の日記>
・(秀吉の人心掌握術)やる気の動機付け3条件「目的、貢献度、評価」



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Posted by ノグチ(noguchi) at 01:33│Comments(1)熊本の出来事

この記事へのコメント

ご意見ありがとうございました。
Posted by ノグチ(noguchi)ノグチ(noguchi) at 2009年03月16日 22:05
 
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