波瀾万丈の展開でなく、普通の人の日常に起きる「小さな」こと描く。〜山田太一〜
『ふぞろいの林檎たち』は見ましたね!
山田太一さんが、お亡くなりになりました。89歳、死因は老衰とあり、私の父も89歳でしたので、同じような終わり方だったのかなあ、と思いました。
熊日のコラム『新生面』に、以下のことが書かれていました。
「時代の流れ学校激しく太くなった時にはとるに足らないものになって行く小さな本当、小さな矛盾、小さな誤解、小さな深淵、小さな善悪、小さな夢、小さな物語は、まだ日本では書く余地がある」〜山田太一『文芸別冊』〜
映画から、テレビへ
>沈滞した撮影所に比べて、はるかに活気のあったテレビ局に大きな可能性を感じたため
山田太一さんは、映画界からテレビに夢を移し、大きな功績を残されました。我々のここらにもたくさんの夢を与えていただきました。
現代は、ネット時代に変わった。
YouTuber(ユーチューバー)なる仕事をする人が増えている。
情報発信は、時代と技術開発によって変わる。
江戸時代は「瓦版」
明治時代は「新聞」
大正時代「ラジオ」と「映画」
昭和時代「テレビ」
平成時代「インターネット」
令和時代「???」
今は、新聞、ラジオ、テレビ、インターネットを混在しそれぞれを活用する時代になりました。
どんな時代になろうと、山田太一さんが描いた、普通の人の日常は変わらない。
>小さな夢、小さな物語は、まだ日本では書く余地がある
この言葉には、納得して賛同するところです。
小さな夢を持ち、それぞれの物語を作っていけば良いと思います。
山田太一さんのご冥福をお祈りします。(合掌)