<生活習慣と学力>規則正しい生活習慣と本のある家、本を読む習慣。〜岸本裕史〜
久しぶりに新たな本を手にした。昨日までの議会の一般質問準備で、朝の読書ができなかったのですが、雨で朝のウォーキングもできず・・・開いた本は、教育者の本『見える学力、見えない学力』です。
まず小学校に行くと、時計の見方から始まると思います。岸本裕史氏は、
>たとえば、時間についての学習をするとき、生活が一定の規則正しいリズムで営まれている家庭の子どもは、起床、食事、入浴、就寝の時刻は、毎日ほぼ同じです。それから子どもは、幼児から時計を意識したくらしを経験してきています。学校で時計の読み方をあらためて教えててもらわなくても、入学前から分針、秒針までただしく読めるようになっています。(中略)
言われて見れば当たり前の話ですが、若い夫婦の生活は、仕事の関係から、子育ての時間に関して疎かになっていることが多い。
生活時間と見えない学力の関係性は、おもしろい分析だと思います。
(以下、本より)
生活習慣と学力の深い結びつき。
学校の成績があまりよくないといわれる子どもに、いっしょうけんめいにドリルを買い与えてやらせても、効果ははかばかしくありません。塾へやっても期待はずれになりがちてす。それは、学力の土台となる言語能力が乏しいからなのです。
(以上、『見える学力、見えない学力』岸本裕史著より)
岸本氏は、
普段から色んな本をよく読んでいる子は、事前に漢字に馴染んでいます。書くことはやっていなくても、印刷してある漢字はひとまず読めるようになっています。筆順さえ教えてもらったら、たやすく覚えてしまいます。熟語もすぐに想起できます。
普段の生活習慣こそが、見えない学力(氷山の埋もれた部分)の大きさになって行くという話です。
学力は、家庭教育(習慣)が大きく影響を与える。
岸本氏は、"読む能力、書く能力、計算する能力"について、
「3つの能力を、しっかりした自律性と他人への思いやり・愛情とともに、確実に育てていく手がかりは、楽しい家庭教育の世界に豊かに秘められています」
と語っています。学校の成績もですが、家庭教育の充実には、生活習慣にも要因があると思いました。