<部活廃止と少年スポーツ過疎地>人口減少地域の部活廃止と中学校部活動の週末社会体育移行の影響が出ている。
〜国が一局集中を目指している?〜
本日は、朝10時30分ころから16時過ぎまで、宇城地区中体連大会のサッカー競技、一回戦の試合を観戦しました。
宇土市サッカー協会の会長に就任して以来、できる限り試合を見てみたい思いから、観戦して来ましたが、今年は、特別な思いがありました。
今年を最後に、中学校のサッカー部が休部する学校が2校あります。どちらも、全国で活躍する選手を輩出した伝統のある中学校です。
その両校は、今年は単独でチームが組めず、隣接の宇城市の豊野中と網田中が、住吉中が不知火中と合同チームを作り、宇城地区中体連大会に参加しました。
私が、宇土市サッカー協会長に就任した11年前、宇土市の中学校サッカーの強豪の鶴城中は、部員が1学年に多い時は30人いたのですが、Jリーグの隆盛から15年ほど前から減り始め、小学生のクラブチーム(地域クラブ)が増え、さらに中学のクラブチームもでき始め、少年サッカー育成の状況が大きく変わり始めました。
熊本県は、小学生の部活廃止で、地域クラブ(民間クラブ)へ移行し、さらに今年、中学校の部活も週末は社会体育へ移行する方針が出された。その影響か、今年の鶴城中サッカー部の新1年生部員は6人しかいません。これは、サッカーが盛んな熊本県全体の動向であり、中学校の部活動のサッカーに加入する生徒が激減しているのです。
将来、Jリーガーを目指すような生徒たち(裕福な家族)は、民間クラブで練習し、そのままJリーグのユースチームや全国強豪の高校へ進学を目指すのです。
そこで問題なのが、人口減少地域、過疎地域の少年スポーツの場が、無くなっていくことです。〜少年スポーツの過疎地化〜
私は、20年ほど前、異業種交流会を主催する仲間と語る時、「日本の中枢にいる人たちは、経費がかからないように、地方都市に人口を集中させるような政策を進めているのでは?」と語ったことがあります。
もともと、義務教育(知・徳・体)は、全国のどんな地域でも同じ教育をしていくことが目的だったと思うのですが・・・
だんだん、変わってきていると感じます。
近々、参院選挙がありますが、一票の格差から、選挙の区割りが毎回変わり、人口が多い方は候補者が増える。過疎地は、減らす一方では、地方活性化の声は薄れるばかりではないのか?
20年前の愚痴、「国が一局集中を目指している?」になるのです。
教育は、家族の最大の課題であり、家族の最大の投資、やはり効率を考えると、過疎地から都市部へ移住するのでは?
日本が人口減少に転じて20年が過ぎた。これからの人口減少地域の子育てに、今度できる子ども家庭庁は、夢の持てるような政策を打ち出せるのか?特に、将来の健康保健行政に大きな影響を与える、少年スポーツの育成の政策に注目しています。