<ミスに心を奪われない>「一念忘機」があって、それから「一念発起」に向かう。〜『禅、比べない生活』〜
朝から、久しぶりに禅問答なのですが、"自分のものさし"で生きるヒント、とが表紙にある本『禅、比べない生活』(枡野俊明著)をパラパラ開いていたら、北京オリンピックでのスピードスケート女子の髙木菜那さんのインタビュー月、ラジオで流れていました。
「今回の経験が、後々に大切な経験と言えるようになったら」のことを語っていて、失敗(ミス)は誰しもある。要は、それを自らの人生にどう生(活)かすか、にあると思いました。
本に、以下や内容のことが書かれていました。(以下、本より抜粋)
仕事にミスはつきもの、過ちを犯さない人などいない。
ミスが起きるまでの道筋、作業過程を検証すること。「結果」はもう変えられないのですから、目を向けるべきは「プロセス」です。
「結果」だけにくよくよして、自分を責めると、心が縮こまってしまいます。ヘタヲするとそれがトラウマになって、仕事をすること自体が怖くなる。
「一念忘機(いちねんきをぼうず)」という禅語がある。
【意味】心を働かせず、余計なはからいをいっさい捨てる。
取り返すことのできないミスの原因を検証していれば、心はそのことに向いていますから、「一念発起」のために、もっと有効な方法の検証に夢中になれる。
すると、新たな気持ちで次の段階に踏み出すことができる。つまり「一念発起」の心持ちになれる。
失敗に捉われず、ミスの検証をしっかりやり原因やプロセスを確認すると、次なる手立てがみつかるもの、ミスを冷静に分析する「一念忘機」の心境になり、次にやる気の「一念発起」となる。
(以上、『禅、比べない生活』より)
失敗をクヨクヨせず、次なる場所(ステージ)へ向けて、新たなチャレンジをする。そこに人間の成長があると思います。