<教員汚職>ここまで来て、富松審議監「責任ない」の言い逃れ

ノグチ(noguchi)

2008年08月01日 19:06

<教員汚職>ここまで来て、富松審議監「責任ない」の言い逃れ

~若い教師は、上を見ず、子どもたちへ全精力を注いで欲しい~

■<大分教員汚職>富松審議監「責任ない」に身内から反発の声
(毎日新聞 - 08月01日
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=564504&media_id=2

>金券授受の趣旨について、富松審議監は任意聴取に対し「あいさつとして受け取った」と話し、矢野被告も「よろしくお願いしますという趣旨だった」と関係者に話しているという。


20万円、50万円が挨拶としたら、相当の盆暮れには集まるのでしょうね。
そんなにあるのであれば、給与は要らないのではないでは。

教員は、特別職と言うことで、一般職員よりは高いと聴きます。
そのお金が、上司への盆暮れの挨拶に使われているのが常識であれば、供与は一般職以下で良いのではないと思います。

教育委員会の一般職は、更に下げて良いのではと思います。


>ある県教委幹部は、富松審議監の発言について「自分が置かれている状況を理解していない。(一連の事件に対する)責任がないなら20日間以上も休み続ける必要はないだろう」と憤っている。

事情聴取をドタキャンし、20日間も休み、同僚職員のイメージまで損ねたのではと思います。人事が大好きだったと報道で読みましたが、盆暮れの挨拶が大好きだったのでしょう。

江戸期の大教育者の言葉です。

~言志四録(佐藤一斎)~
(本 文)
 理到るの言は、人服せざるを得ず。然れども其の言に激する所有れば則ち服せず。強いる所有れば則ち服せず。狭(さしはさ) む所有れば服せず。

(現代語訳)
 道理の行き届いた言葉には、誰でも服従しないわけにはいかない。しかしながら、その言葉に激しいところがあると、聞く人は服従しない。強制するとことがあると、服従しない。私心を挟んでいると、服従しない。自分の便利のために言っているのであれば、服従しない。


上記の言葉を読むと、富松審議監の「責任ない」には、全てのことが当てはまるのではと思います。

・道理の行き届いた言葉には、誰でも服従しないわけにはいかない。
 贈収賄:世間は、決して教員世界の慣習を許さない

・その言葉に激しいところがあると、聞く人は服従しない。
 賄賂(挨拶):威厳を保つ風評を流したことと思います

・強制するとことがあると、服従しない。
 慣例:政治家、官僚、有力者は、強制(要請)し続けたと思います。

・私心を挟んでいると、服従しない。
 私欲:賄賂を、挨拶料と、しゃーしゃーと言う心が間違いでは

・自分の便利のために言っているのであれば、服従しない。
 入試改ざん:私利私欲のために、法も倫理もゆがめた教師が居る

5つの言葉(教え)を守る人は、今回の騒動に巻き込まれることはないと思います。教職の世界も、世の物欲にどっぷり浸かっていた証しと思います。

また、孔子の教えに次の一説があります。

(本文より)~里仁第四~
 子曰わく、不仁者は以て久しく約を処(お)るべからず。以て長く樂に処るべからず。仁者は仁に安んじ、知者は仁に利す。
 子曰わく、唯仁者のみ能く人を好み、能く人を悪(にく)む。

(解 釈)
 孔子が言われた「不仁の者は長く逆境におることができない。又長く平安な生活をも続けることができない。仁者は安んじて仁を実践し、知者は仁の価値を知って仁を実践する」 孔子が言われた「ただ仁者だけが、先入観なく、正しく人を愛し、正しく人を悪むことができる」


東洋史上最高の教師の言葉にその真髄があります。

>不仁の者は長く逆境におることができない。又長く平安な生活をも続けることができない。               

自分の与えれた職(試験)の中で、賢明にやって行くこと、境遇を楽しむ事こそ学問と孔子が説いているように思います。

大分の教育界のナンバー2は、教師上がりの実質のトップと思います。そのリーダーが、

「仁者は仁に安んじ、知者は仁に利す」

仁者でないといけないのに、利を優先することを部下へ見せ、つかまれば言い訳と、責任逃れでは、教師に後輩たちの気持ちは、怒りを越えて、情け無い気持ちになるのではと思います。

教師だけでなく、地域のリーダたちが、祖先垂範して「仁者は仁に安んじ」の生き方を実践して欲しいものです。

今日は、教師たちのあまりにもの、ふがいなさに少々文章が長くなりました。

若い教師のみなさんには、今回の事件を憤慨し、自分が行動で示す気持ちで職場で頑張って欲しいと思います。

~若い教師は、上を見ず、子どもたちへ全精力を注いで欲しい~

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