橋下効果か?熊本県議会が「家庭教育」条例で、親の責任を明記か

ノグチ(noguchi)

2012年11月11日 07:32

橋下効果か?、熊本県議会が「家庭教育」条例で、親の責任を明記か

おはようございます。今朝は、雨でウォーキングは中止です。朝の新聞読みを、ゆっくりやっていて、最終面に「熊本県議会が、家庭教育に親の責任を明記、内容は県民の議論ないまま、12月議会に議員提案される」とあった。県下の様々な教育関係者、支援クラスの保護者から、大きな反発が起こったいることが書かれている。

素案の前文には、(以下、転載)

「基本的な生活習慣、豊かな情操、他人に対する思いやりや善悪の判断などの基本的な倫理観、自立心や自制心などは家庭で育まれる」

加えて、保護者・学校・地域の役割や「親になるための理解学習」などを盛り込んでいるとあった。

家庭に、政治が踏み込んで良いのか?
大きな議論が、熊本県内の教育、子育て、学校関係者が、異論を唱えている。

特に、条例案に足りないのが、発達障がいの児童、生徒の支援の考え方に、配慮と支援も無いのが、問題とあった。

そもそも、家庭教育に県議会が注文をつけるのも、いかがなものか。

昨日、宇土親子論語教室が開催された。『孝経(こうきょう)』の素読から、授業が始まる。5才の子供も見事に孝経を読み上げる。

「身体(しんたい)髪膚(はっぷ)これを父母に受く。あえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり。身を立て道を行い、名を後世に揚げ、以て父母を顕わすは、孝の終わりなり。それ孝は、親に事(つか)うるに始まり、 君に事うるに中ごろにし、身を立つるに終わる」

日本は、このような「人の生き方」を地域の賢人たちが、子どもたちに教えて来た歴史がある。家庭には、親子関係、家風、経済状況が、様々あることを考えると、政治が家庭教育のあり方まで、踏み込むのは、考えものと思います。

これも、大阪維新の会の影響なのか?は分かりませんが、教育の議論は、早急に決めるのではなく、長い時間をかけ、家庭、地域の役割りも含めて、検証して進めることが肝要と思います。

論語に、「子曰く、故きを温ねて新しきを知る、以て師と為るべし」とある。温故知新の考え方だが、日本の古き教育、特に江戸時代、日本中に知られた熊本の「時習館」の教育レベルの高さを思い出し、リーダーたちが範を示すような、熊本の教育観を再構築することが、先のように思います。

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