民意と国会の乖離、安倍総裁は小泉改革の継承では困る。

ノグチ(noguchi)

2012年09月27日 08:29

〈新自民政権?〉民意と国会の乖離、安倍総裁は小泉改革の継承では困る。

おはようございます。快晴の熊本、朝の散歩は肌寒さから、秋の気候になったと思いました。昼の暑さは、まだまだですが季節が進んでいると感じます。

昨日、自民党は阿部新総裁が誕生した。安倍氏を選ぶ、自民党の体質は旧体制の流れが残っていると感じたりもします。全国の自民党員は、圧倒的に石破氏だったのに、国会は銘柄の高い政治家一族出身、それも一度首相の座を投げ出した政治家を選んだのは、自民党員=国民の声を、自民党国会議員は派閥の論理で無視した。民意と国会の乖離を感じます。

さて、日本はバブル崩壊後、小泉首相時代に執った労働改革、いわゆる派遣社員を認める企業経営が進み、格差社会がさらに酷くなったと国民は感じていま。また小泉改革の都市開発論は、地方の切捨てにつながったと思います。小泉政権を継承したが、政権を放り投げた、阿部氏の責任が今後問われるべきと思う。

岩波新書の『格差社会~何が問題なのか~』(橘木俊詔著)に、次の一節があった。

(以下、転載)
 中央も地方の自立を支援する必要がある
 医療・介護、教育、住宅といった施設を充実し、かつそこで働く人を確保するには大変な労力と、そして何よりも財源が必要です。そこで、やはり中央による地域支援策が必要となってくるのです。小泉首相の揚げた「中央から地方へ」が単なる「地方切捨て」にならずに、地方は蘇り、自立することを促す政策であることが必要です。これまでのように、中央からの公共事業を当てにするのではなく、自治体やその地域の住民が知恵を出し合い、努力をする。それを助け、支えるために地域支援を中央が行うべきです。(中略) 
(以上、『格差社会』より

 何度もこれまで議論されてきた問題ですが、格差社会は酷くなり、ニート、フリーター、派遣社員、等々、自民党政権が行った改革の付けが、長く尾を引いている。加えて、地方分権と言いながらも、実際は地方の切捨て改革、大都市だけが隆盛を誇る地方分権ではどうしようもない。

 大阪、名古屋の大都市からの「平成維新」では、真の国会改革にならないと見ている。明治維新は、九州から起った。苦しい地方の現状を肌で感じている九州の政治家が、先頭になって国家改革に打ち込んで欲しいと願う。

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