格差に対する2つの考え方~大きな行政、小さな行政~
おはようございます。好天の熊本まです。本日は、先週台風で延期された敬老会があり、開会に参列します。
さて、テレビは党首選挙を、面白おかしく批評するが、政治の評価は、時代的検証がいるので、次世代の方々に任せたい。政治は、まず目の前の問題を的確に、スピード感を持って対処することが大事と思う。
さて、九州創発塾持参した本『格差社会~何が問題なのか~』に、フリーターについて書かれていた。以下、抜粋。
200ま 万人超のフリーター
1980年代に50万人だったフリーター、2000年代には4倍の200万人になった。実は、厚生労働省は200万人だが、内閣府は417万人(2002年)になっている。縦は割り行政の矛盾がある。
この違いは、定義によります。15~34歳を対象に、厚生労働省は、自ら希望して正社員にならない人。内閣府は、正社員でない人、加えて家事手伝いや求職中の若者も入る。
学歴別フリーターの比率
高校以下は、約7割。大学以上は、約3割。女子は、短大、高専が27%いる。
生涯賃金の比較
フリーターの平均年収は約140万円。
フリーターとパートを非正規労働者と見た場合、パート労働者の生涯賃金は4637万円。一方、常用の非正規労働を続けた人は1億426万円。正社員として仕事を続けた人は2億791万円。
田舎こんなに貰えないが、金額は別として、常用の非正規労働者は、正社員労働者の1/2。パート労働者は、正社員労働者の1/4以下ななる。同じ一生、ゆとりはあっがよいので、若い人も数字は知っているのは大事と思う。
貧困者の増大がもたらす矛盾
1.経済効率
あまりにも低い賃金に抑えられている労働者が増えたらどうなるでしょうか。勤労意欲を失ってしまうでしょう。
2.人的資源の損失
貧困者が失業者であれば、働いていないので、人材を有効に使用していない。
3.犯罪増加の危惧
貧困者や弱者は、疎外感、劣等感を感じ、勝者を憎み、高所得者に嫉妬を持ち、その結果、犯罪に手を染める人もいる不安を持つ。社会が不安定化する。
4.貧困者や弱者の増加は公的支援を増やす
貧困で生活できないという人に対しては、公的な経済援助を行う必要があります。
5.倫理的な問題
強者が弱者を見下すこともありえる。子ども頃から、勝者、敗者が固定化されていれば、そのことがいじめにつながったる可能性もある。等々。
(以上、『格差社会』より抜粋)
ところで、格差はどこまで認めればよいのでしょうか。
この質問に対して、2つの考え方があると思います。
1.格差の差に注目する
まず格差はあると認めて、上層と下層(弱者、貧困者)の差をどこまで縮めればよいか、必要はあるか考える。
2.貧困層の解消を目指す
格差社会解消には、どうすればよいか
考える。上層と下層の差の存在を認めつつ、貧困者がゼロの世界を想定する。
私は、後者の考え方を支持し、5つの問題解消に、取り組む必要性を常々考え、行動し、行政が貧困者の解消に深く関わることが大事と思う。
日曜の朝の、長文を最後までお読み頂きありがとうございます。
本日も、元気に頑張りましょう。敬老会に、行ってきます。