〈訓示〉曹操の「烈士暮年、壮心不巳」、九州の自治体議員研修会

ノグチ(noguchi)

2012年08月21日 12:13

〈訓示〉曹操の「烈士暮年、壮心不巳」、九州の自治体議員研修会

おはようございます。毎日、暑いですね、が最初の言葉になっています。
全国的に、猛暑です。熱射病、熱中症に気をつけましょう。


三国志の英雄、魏の曹操が詠んだ漢詩です。
人は、志がいかに大事か、必要か。

明代の儒家王陽明は、「志立タザレバ、舵ナキノ船、轡(くつわ)ナキノ馬ノ如シ」と訓示しています。熱気だけで走り回るだけでは、右往左往するだけで、なかなかで成果が上がらず、目標を立てるが行動しないと、事は始まらない。志を持ち、しっかり準備をして、着実に実行して行く実行力も必要です。その言動にもっとも必要なものは、古(いにしえ)の時代から、「志」が必要と、曹操も強調しています。

曹操の「烈士暮年、壮心不巳」の訓示を、私も色々な場面で語るのですが、元となってた漢詩が、「歩出夏門行」にある言葉です。

本日は、昼前に地元市長との懇談会があり、午後は、大分県日田市で開催される、九州の市民派の自治体議員の研修会に参加します。1泊2日の中身の詰まった内容になっています。志を持つ、地方議員と語ることは、大きな刺激と学びの場になると楽しみにしています。後日、詳しく報告をしたいと思います。

最後に、曹操の漢詩を載せます。参考になれば幸いです。
今日も、一日意味ある日にできるように頑張りましょう。

【漢詩】「歩出夏門行」(曹操作)

神 亀 雖 寿:神亀(しんき) 寿(いのちなが)しといえども
猶 有 竟 時:なお竟(おわ)る時(とき)あり
謄 蛇 乗 雲:謄蛇(とうだ) 霧に乗(じょう)ずるも
終 為 土 灰:終(つい)に土灰(どかい)となる
老 驥 伏 櫪:老驥(ろうき) 櫪(れき)に伏すも
志 在 千 里:志(し) 千里(せんり)に在(あ)り
烈 士 暮 年:烈士(れっし) 暮年(ぼねん)
壮 心 不 巳:壮心(そうしん) 巳(や)まず

(意味)
寿命が長いと言われる亀でも、いつかは死ぬ時を迎える。
霧に乗じて大空に舞い上がる竜でも、いつかは死んで土くれとなる。
だが、1日に千里も走ると言われる驥(き)は、年老いて馬屋につながれても、
志(こころざし)だけは千里のかなたに馳せている。
それと同じように、男らしい男は、人生の晩年になっても「やらんかな」の気概
だけは失わないものだ。

関連記事