〈脱原発社会〉日々の暮らしの充実が、未来の展望を創り出す

ノグチ(noguchi)

2012年07月29日 06:36

〈脱原発社会〉日々の暮らしの充実が、未来の展望を創り出す

おはようございます。寝苦しい夜が、続いていますが、都市部での節電は大変と思います。

国民の多くが、脱原発の思いが強いと思います。この暑い夏を、節電だけで乗りきれるのか?将来の再生可能エネルギー中心の電力社会にするために、現在の生活スタイルも見直す必要があると思います。

わが家は、田舎ではありますが、エアコンを使わずに、寝ています。ただ熱帯夜の朝は、少々だるい感じがします。

脱原発で、未来のエネルギーを作る。壮大な計画と思います。再生可能エネルギー法案が施行され、各地でメガソーラー計画が進められている。ただ、夜の電力、天候が悪いときの電力の不足解消が問題と思う。

話しは変るが、スーパーコンピューターの電源は、水力発電でないと駄目だそうだ。流量の多い川で生産される電力は、安定している。原発は定期点検があり、火力は燃料の高騰、水力以外の自然エネルギーは不安定だから、スーパーコンピューターの電源には、そぐわないと電気技術者が言っていた。

巨大ダム型水力発電所は、環境破壊から建設が難しい。流水型の小水力発電所を多く作り、連携させることで、スーパーコンピューターの電源に使えることを目指して欲しい。

私のエネルギー政策の指導者が、長野県のアルプス山麓で、マイクロ水力発電設備の研究を続けている。小さな河川、用水路等に設置する小型水力発電所が、次のエネルギーに大きく貢献すると、研究者が夢を語る。
 また、晴れた地域から、曇った地域、夜の地域へ送電する、世界電力網にも期待をしている。その実現には、世界協調体制が不可欠です。

21世紀はエネルギーの世紀と言われる。マイクロ水力発電にしろ、メガソーラー発電の連結にしろ、利害を超えて未来を展望する市民が、協力し技術を出し合うためにも、身近な環境の取り組みから始める必要があると思う。

再生可能エネルギーに転換する準備は、日々の生活の見直しから始まり、マイクロ水力発電の推進、世界電力網実現への市民活動の連携協力。21世紀が、化石燃料の争奪競争でない、再生可能エネルギーの生産協調へ向けた取り組みが、明るい未来を創り出すことにつながると思っています。

中国古典の『荀子』に次の言葉がある。

「千歳を観んとすれば、即ち今日を審らかにせよ」

意味は、未来予測は未来だけを見ても仕方がない。今日なことを明確に知ることが大切。未来につながる芽や兆しは、現在のなかにある。

足元の問題をなおざりにせず、気づいたことを自ら改善していくことからしか、未来は始まらない。先人の訓示を噛みしめて、日々の実践に励みたいと思います。

※参考資料:守屋洋訳著『中国古典 一日一話』より

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