頭が゛つよい゛ということ。考え続ける我慢力が大事。
以前、私の社会活動の師から、「これからは、頭が強い人間が大事」と言われた。
>頭が強い?
はじめは「普通は頭が良い」が一般の考えだが、先生曰く「俺は、子供のころから頭の回転が鈍かったが、その分ずっと考えていると、分かる時が来る」と。
その時は、なるほどと思ったのだが、しかし、合点がいかない気分が残った。
首都東京大学の初代総長の西澤潤一氏(元東北大教授)の著書『「十年先を読む」発想法』を今朝開き、ハッとした。その本の一節に、冒頭の「頭が゛つよい゛ということ」を見つけ、なんの意味か読むと、同様のことが書かれていた。
(以下、転載)
東北大学の生理学教授の藤田先生のご令息尚明さんと、あるとき雑談をしていた。そのとき尚明さんのことば。
「日本では、頭がいいということを、頭の回転が速いという意味で使っているが、頭の良さというのには、もう一つある。それは、頭がつよいということである」
つまり、とことん考えて考え抜く、ギブアップしないということが、頭がつよいということで、これも頭の良さの一つであるというお話だった。
凡人というのは、往々にして、疑問点があっても、すぐ忘れてしまうものだが、これを忘れないようにすることが、まず第一である。
自分が一度でも疑問に思ったことは、諦めることなく考え続けるというのは、よほど頭がつよくなければ、できることではない。(中略)
以前、聞いた意味が分かった気がしました。また、ネットで縁ができ、時折指導を受けている。陽明学者の深澤賢治先生のHPに、昭和の経済学者の故木内信胤氏の遺訓を集めたものに、次に言葉があります。
(以下、抜粋)
何故、起こったかが分からない人には、どうすれば良いかが分かる筈がない。
何故、皆平気でいられるのか?というと、自分の分担を決めているからです。
総合的見地で考えてる奴がいない。(略)
・木内信胤語録(深澤賢治の世界から)
http://www.saturn.sannet.ne.jp/fukazawa-k/kiuti-140801.htm
とことん、自分で考える事が大事だし、諦めない、忘れないことも必要と思います。木内信胤氏は、理解にはまず閃き(仮説)があり、それに知識を重ね合わせて、理解に近づけていく、考え続ける事が必要と語っています。考える事は、諦めない力も必要なのかもしれません。