「NPO法人宇土の文化を考える市民の会」本格始動

ノグチ(noguchi)

2007年12月21日 23:25

NPOが市民会館運営、文化をテーマに地域活性化目指す
~「NPO法人宇土の文化を考える市民の会」本格始動~

 公設民営化の広まりの中で、私の住む自治体である宇土市の市民会館が、「NPO法人宇土の文化を考える市民の会」が、運営・管理を請け負う事になりました。
 宇土市民会館は、40年近い歴史を持ち、大ホール750席、小ホール150席、会議室3ある地方都市特有の多目的ホールです。

 宇土の文化を考える市民の会は、7年前に東北の劇団「わらび座」公演をきっかけに、市民が文化・芸術というテーマで集い、宇土市民会館の活性化を支援する目的で、6年前に発足、それまで市主導の公演会、コンサートは、「やれば良い」の消化型事業で、750席の客席が、全部埋まることは一度もありませんでした。

 きっかけとなった、わらび座の音と踊りの舞台「飛翔」は、満席に加え、予備席(立ち見)も出る盛況で、市民主導の公演の成果が出たと思いました。私は、この公演準備に途中から関わり、その後の「宇土の文化を考える市民の会」の準備会で、地域の色々な方と出会うことになりました。

 それから6年、地道な広報活動と人の交流から、公演・コンサートでは、常に8割を越える入場者。特に力を入れている、青少年向けや親子で鑑賞の催しでは、超満員の観客が集まります。この活動には、他の地域から注目され、研修のために訪問、館長の講演、また地元紙の活動報告記事等で、だんだんその評価は上がっていました。

 5年まえには、文化庁主催の市民主導の文化活動をテーマとする活動報告会では、九州で唯一の発表団体として、「宇土の文化を考える市民の会」が選定され、館長が熱く思いを語りました。

 市民会館館長兼宇土の文化を考える市民の会代表の三浦信之氏は、地元熊本放送、FM熊本で、企画運営に長く携わった方で、県内外の芸術文化面の人脈、多様ね経験とノーハウを持ち、常に前向きの発想で、一流アーチストや劇団の招聘と、地元熊本の若手の人材育成の両方の視点で、これまで企画運営に心血を注がれて来られました。その地道な活動が、地元自治体から評価され、市民会館の公設民営化の委託候補のなり、今回受託するすることになりました。

 今後は、今までの市民主導の企画に加え、市民会館の管理まで請け負うことになり、益々地域活性化の活動を、更に広げる事ができると考えています。私もNPO法人の理事兼事務局長として、出来うる限り活動に関わって行きたいと思っています。

 「文化芸術」をテーマの地域興し、今後の展開を含めブログ等で報告して行きたいと思います。そして色々な地域で、このような動きが広がる事を期待しています。
 官僚国家日本と極評される現在の行き詰まりを、民主導の文化起こしで、地域を元気にして行ければと思っています。

 NPO法人宇土の文化を考える市民の会への宇土市民会館の運営委託は、来年4月1日から。増築及び耐震のための改装工事は6月中に完工し、市民会館の一般利用は、7月中旬からの予定です。九州の中央に位置する宇土市の市民ホールを多くに方に利用していただければ願っています。

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