部下の立場からトップやリーダーに進言する時の心得「十項目」

ノグチ(noguchi)

2011年07月12日 09:30

部下の立場からトップやリーダーに進言する時の心得「十項目」

まず相手の心を読んで、対応せよ
~怒りを買わず、言いたいことを十分に伝えるには

「韓非子」が、部下の立場からトップやリーダーに進言する時の心得「十項目」

一、相手が誇りにしていることは褒め、恥としていることは忘れさせてやる。

二、私利私欲の批難を気にしている相手には、立派な大義名分を見つけてやって、自信を持たせる。

三、志の低さを気にしながら、やめられないでいる相手には、十分意義のあることだから止める必要はない、と言ってやる。

四、理想の高さに振り回されて、計画倒れに終っている相手には、その理想の間違いを指摘して、実行しないほうがよい、と言ってやる。

五、自分の智謀を自慢している相手には、似たような事例をあげて相手がそれを参考にするように仕向け、こちらは与り知らぬ顔をして、それとなく知恵をつけてやる。

六、他国と平和共存を説くときは、それが人類の理想であることを力説した上で、トップ個人にとってもプラスになる、とほのめかすはよい。

七、危険な事業をやめさせようとするときは、一応、問題点を指摘した上で、トップ個人にとってもマイナスになる、とほのめかすがよい。

八、相手が仕事を褒めるときは、他の人の同じような例を引き、諌める時は、共通点のある別の例を引くがよい。

九、破廉恥だと批難されている相手には、同じような例をあげ、気にするほどのことではない、と言って励ましてやるがよい。失敗に心を痛めている相手には、やはり同じような例を挙げ、あなたの責任ではない、と言って気を楽にさせてやるがよい。

十、能力に自信を持っている相手には、その能力にケチをつけて、せっかくのやる気に水をさしてはならない。決断力を誇りにしている相手には、その決断の誇りを指摘して、機嫌を損じてはならない。知略に富むと思っている相手には、その知略の欠点を言い立てて、窮地に追い込んではならない。
 (以上、守屋洋著「韓非子を見よ!」)

 いや、韓非子は人間通ですね。その人の歴史、立場、欲、周りに人間関係とのバランスも含め、語りながら考え続けることが必要と思います。上記の十項目、何かのお役に立てば幸いです。
 今日は、だいぶ手抜きの日記になりました。

*参考資料:守屋洋著「韓非子を見よ!」より

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