内面の充実で、人生も社会も改善される

ノグチ(noguchi)

2007年09月04日 21:57

内面の充実で、人生も社会も改善される
~菜根譚の言葉から思考する未来とは~

 GDPが2%上昇したと今日の新聞が報じていましたが、私の生活は、相変らずに試行錯誤を続けています。そう言いながら、景気が良いのに、自殺、事件、紛争が絶える事がありません。何でだろうと考えます。
 ここ数日、秋の女性偉人顕彰の催し準備で、新たに人と会う機会が増えて来ました。素晴らしい方々と話す中で、自分はまだまだ至らないところが多々在ると痛感します。自分の自信とは、何処から生まれて来るのだろうと思います。
 中国古典の「菜根譚」の解説書に次の一節がありました。

1.人格向上には見識を深めよ
 人格は、包容力が高まるにつれて向上し、包容力は見識が深まるにつれて高まる。
 人格を向上させようと思うなら、包容力を高め、包容力を高めようと思うのなら見識を深めなければならない。(「新釈菜根譚」守屋洋著)

 では、包容力を身に付けるのに、なぜ見識が必要になるか。見識と物事の道理をよく心得ていると、自ずから人さまに対して寛容にならざるを得ないようになる。

2.自分の心しだいで
 自分の心をいつも満ち足りた状態にしておけば、この世界に、不平不満は存在しなくなる。
自分の心をいつも寛大公平に保っていれば、この世界から、とげとげしい雰囲気は消えてなくなる。(「新釈菜根譚」守屋洋著)

 円満の心を持って見れば円満に見えるし、不満の心を持って見れば、不満だらけに見える。また、こちらが差別意識や別けへだての心があれば、相手も敏感に感じ取って反発を強める。

3.内面から充実していれば人生は楽しい
 精神が充実しているときは、粗末な布団にくるまっていても、天地の生気を吸収することができる。
 心が充足しているときは、質素な食事をとっていても、人生の淡白な味わいを楽しむことができる。(「新釈菜根譚」守屋洋著)

 極端な貧乏も困るが、あれもこれもと高望みしてもキリがない。食べていければいいやと居直ることができれば、気持ちもずいぶん楽になる。足ることを知れば、心に余裕が生まれて、ゆったりとした気分で人生を味わうことができるかもしれない。

 要は、それぞれの心の持ちようで、人間関係も許容できるものになる。それぞれが、違った考えを持ち、意見は違っても協力して物事を動かすことが出来ます。社会を俯瞰的に見て行動する人、地面の現象を見て社会全体の動きを考える人、これが同じことをやるのに、けっこう考えや行動に仕方が違って来ます。

 二つの価値のリングが重なるのが、夫婦と聞きました。オリンピックの5つの輪の重なりで、平和を保つとも聞きました。これからの社会は、ピラミッド型の社会から、5輪のように、平面的に目的に応じて協力した連携」になって行くように思います。

 多くの知らなくても、環境問題、人口問題、エネルギー問題、食料・水問題について、異なる人々が意見を交わし、互いの要望の最低限必要なものは何かを考えることで、持続可能な社会を実現できると考えます。

 欲求と満足の目標点は、「自分の心いしだい」で大きく変ることを先人が訓示しています。次世代社会(地域)は、ピラミッド型の社会から、互いの考えを尊重し、協働で創り上げるネットワーク型共同体になるような気がします。そのベースになる価値が「足るを知る」心と思っています。みなさんの感想を頂ければ幸いです。

<世界の平和と次世代の夢を創りましょう>

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