「仁、義、礼」環境を受け入れ実践を怠らない
「仁、義、礼」環境を受け入れ実践を怠らない
日々の新聞・テレビの報道を読みながら、人々はこのような事件・出来事を知り、どんな思いを持っているのだろうと考えます。思わぬ災害に遭遇した時、事件に巻き込まれた時、当事者としてどう動くか、語るか、その人の真価が問われると思います。
・行動の原理は「義」の一字
『孟子』に次の言葉があります。
「天下の広居におり、天下の正居に立ち、天下の大道を行く。志を得れば民とこれに由(よ)り、志を得ざれば独りその道を行なう。富貴も淫することも能(あた)わず、貧賎も移すこと能わず、威武も屈すること能わず。これ大丈夫と謂う」
訳を読むと、次のうようになります。
「仁という広大な世界に住み、礼という公正な立場を守り、義という大きな道を歩む。要路(職)に登用されたときは、人民にも仁、義、礼、を実践させ、野にあるときは、自分一人で実践する。金にも地位にも心を惑わされず、貧苦にも節操をかえず、権力にも屈しない。このような人物こそ、男のなかの男と言ってよい」
これは、今にも通じる人間の理想と思います。日々の煩雑の生活では、この3つの教え「仁」「義」「礼」をつい忘れがちです。心を洗う先人の教示を読み、反省するゆとりが大事とつくづく思います。
また孟子に、「仁は人の心なり、義は人の道なり」とあります。
「義」:人間として当然踏まなければならない正しい道のこと。
2日前から、地域を1月ぶりに回りながら、言葉をかけてもらえるありがたさを感じます。3つの人の教えを忘れず、続けてきた活動を続け、日々暮らすことが必要と思います。
*参考資料:守屋洋著「『近思録』の読み方」
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