耐えて志を達成する、「四耐四不の辞」(王陽明)、
耐えて志を達成する、「四耐四不の辞」(王陽明)、
私は、安岡正篤氏の著書(語録)が好きで、時々本を開くのですが、安岡語録の「一燈照隅、萬燈照国」の一節に、陽明学の祖、王陽明の「四耐四不の辞」がある。これは、高い志を持っていれば、多難の状況でも耐え、諦めずに目標に至るまで、全うすることが大事と説いたものです、
・四耐四不の辞
「冷えに耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、躁(さわ)がず、競わず、随(したが)わず、以って大事をなすべし」(王陽明)
「冷たい扱いを受けても我慢し、もろもろの苦しみにも耐え、どんな煩(わずら)わしく、雑用が多くとも乗り越えていく。また、時に左遷されたり、閑職におかれても、気にしないで悠々自適とする。
そして、どんなことがあってもカッとしたり、嬉しいことがあったからといって、はしゃぎまわったり、むやみやたらとライバル意識を燃やさず、といって付和雷同もしない、という姿勢を常に持っていないと、天下の大事はなせない」(平井外四元)
何事も忍耐が大事と思います。
騒ぎ、目立とうとする人は、長くその地位に居られない。
驕り、昂ぶらず、謙虚に自分の目標を秘め、地道に進み続けることが必要と思います。
一人、一人の向上心こそ、地域を明るく、元気にして行く基のように思います。
*参考資料:「安岡正篤一日一話」
植田正也著「電通 鬼十則」
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