横井小楠生誕200年記念・国際シンポジウム 報告
横井小楠生誕200年記念・国際シンポジウム 報告
11月21日13時から、熊本市民会館大ホールで、幕末・維新の回転思想の形成に大きく影響を与えたと言われる、熊本の政治思想家の横井小楠生誕200年(没後140年)を記念した、国際シンポジウムが開催された。
横井小楠は、140年前に暗殺をされるのですが、当時の小楠が唱えた理想は、平和外交を中心にし、世界平和だった。また、その平和外交の考えは、国家の大小に関わらず、互いを尊敬し合い、協力して繁栄を目指すものでした。
また国家経営では、士道、富国、強兵(海防)を中心にすえ、教育の振興し、国民を富ませ、海防を充実させる考えであったが、実際の明治は、強兵が先になり、アジア進出を進める結果になった。
21日の討論の中で、「小楠がもう少し長生きしたら、富国と強兵の意味が少し変わったかもしれない」との意見がでていました。
産業振興、貿易の確立、様々な教示を、勝海舟や坂本龍馬、福井の松平駿嶽等に伝え、その理念は広く幕末の志士たちに影響を与えました。
意見を交わした中には、藤田東湖、吉田松陰、高杉晋作、をはじめ、江戸遊学時は全国の賢人たち酒を酌み交わし、議論した事と思います。しかし、酒席の不祥事で、政治の表舞台から去りますが、その思想を学びに、熊本市の東部の田舎の「四時軒」まで、多くの志士たちが訪ねてきました。
熊本藩は、藩内の言論がまとまらず、維新改革に乗り遅れますが、横井小楠だけが、新政府の参与に登用され、若い新閣僚たちを指導したと言われます。維新二年の正月、政府会議途中体調を崩し、帰宅途中に暗殺されました。
現民主党の党是「友愛」の考えは、横井小楠の平和外交の「世界の世話役」に、とても近い考えと先輩が語ったのを思い出します。オバマ大統領の「核なき世界」と共通する、世界平和への夢が、150年経ったこらから始まればと願っています。
後日、詳しい報告を致します。今日は、21日当日の開催内容を短く報告しました。
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