「誰にでもできる仲間づくりのすすめ」本の原稿書き上げました。
師の一人から、異業種交流会の起こり、出会い、工夫、展開、・・・、若い人に立つようにまとめみなさいと、以前から言われ、6月一杯の期限を自分で決め、仲間づくりの手法「88の実践報告(工夫と成果)」、まちづくり・仲間作りの「15のコラム」(熊日掲載)、ブログの抜粋「22の想い」、それと心を育てる言葉「13の訓示」をまとめた本を作ります。
今日は、師に「推薦のことば」書いてもらようにお願いに行きました。もし、完成しましたら、みなさんに読んでもらえると良いなと思います。
これまで、ブログ、日記で書いたことのない、私の体験談と、師友との出会い、まちづくり、ネットワークづくり、等々を八十八の物語にまとめました。
本の冒頭の「まえがき」を、紹介します。ご一読頂ければ幸いです。出版は、夏後半になると思います。
<転載>
仲間づくり
「一 期 一 会」 誰にでもできる異業種交流のすすめ
まえがき
異業種交流会は、人と人が出会う場を演出する仕事です。ふだんの出会いであれば、何かの機会や知人の紹介からできますが、多様な職能の人たちを、一同に会して、学びながら、語りながら、楽しく人の輪を広げて行く地道な活動です。
私は、ひょんなきっかけで、人集めの仕事を引き受けることになりました。いくつかの社会活動に参加していて、同時期に友人、先輩からの要請で準備を始めました。
そのきっかけの基となったのが、九州東海大学の高宗昭敏教授が始められた私塾「くまもと地球市民塾」に参加したことです。毎月一回、お寺の本堂で、幕末の思想家・横井小楠と、東海大学創始者・松前重義氏の理念を学ぼうと始まりました。話が面白いのと、事務所を開設したばかりで仕事も忙しくなかったので、毎月参加しているうちに、存在を認めてもらい事務局の手伝いをすることになりました。三年間、色々な催しで受付、会計、事務作業を手伝いながら、地域の先輩方とたくさん出会わせていただきました。とても勉強させてもらった時期でもありました。
1997年、高宗先生が九州で始めて「自然エネルギーの研修会」を開催したいと動き始めました。私も一緒について、大学、県庁、新聞社、等々と回りながら話を聞いていて建築士としても、貴重な経験をしていると感じていました。その会議の中で湧いて出たのが、「建築技術者の集まりが必要」となり、私に人集めの役が回って来ました。
「私が、人集め!」とんでもないと思い、高宗先生に訊ねます。
「先生、建築技術者を集めないといけませんが、どうやって集めるでしょうか?」
すると先生は、こう答えられました。
「私は大学の教授、君は建築士だ。年齢も職業も違うから、私の真似をしても役に立たない、自分で考えなさい」
と言う答えでした。それから試行錯誤の日々が始まりました。
そんな時、13年ほどとても近しく交流していた建築士仲間の山本豊氏から、次ぎのような要望が出されました。
「何か面白いことしたい!」
当時の私は、消費税が3%から5%に上昇する半年前で、日本各地が建設ブームになり人手不足で、猫の手も借りたい状況でしたが、なぜか山本氏の職場はマイペースで仕事をしていました。夜な夜な仕事をしている私の事務所に時々来ては、「何か面白いことしよう」、「ワクワクすることがしたい」と、自分はビール片手に話しかけて来ていました。そこから二人、四人、八人と増えて行く仲間(ネットワーク)づくりが始まりました。
本の末尾に、交流会の主な催しのリストを載せていますので、一読頂き、人と人をつないでいった私の発想と行動の実践報告を基にした「誰でもできる異業種交流会」のすすめ方をご紹介します。私の参加した異業種交流のやり方も参考して、試行錯誤でやってきた色々なノーハウを全部ご紹介します。皆さまの社会活動の参考の一助なれば幸いです。
本書を書くように奨めて頂いた崇城大学の逸見次郎先生の言葉にのせられて、はじまったものですが、私が経験して来た仲間作り(異業種の集まり)を、色々な人に読んでもらい、小さな会、大きな会、研修会、スポーツクラブ、大会運営、既存の団体との連携、シンポジム、公開討論会、さらには政治集会など、また地域密着のPTA、子ども会、地域学教室など、身近な生活圏の出会いの場であり学びに場の関わり方も、仲間作りです。PTAは、老後の仲間作りの始まりと思います。
若い人からも、「本ができたらぜひ読ませて下さい」の言葉を頂き、私が熊本・九州を中心に続けて来た、異業種交流(仲間づくり)の考え方をまとめてみました。異業種交流に興味ある方にお読み頂き、参考になればと思います。仲間づくりは、一歩踏み出す勇気から始まります。
筆者
(以上、転載)
ご意見、感想頂ければ幸いです。
数日、原稿を書いていて、ブログ・日記をお休みしました。