百年の文教区「黒髪・子飼」 安全な歩道を実現する

ノグチ(noguchi)

2009年02月15日 02:30

百年の文教区「黒髪・子飼」 安全な歩道を実現する

 毎年1月熊本大学で「実践のまちづくり講座」で講義している。今年の講義レポートは、自分の住む町で気付いた問題を解決するまちづくりプランを立ててもらった。大学生の視野でのまちづくりプランですが、なかなか素晴らしいものが多くあった。

・熊本の交通事情と公共交通の不備
 その中で目立ったのが、熊本大学周辺の歩道の狭さ、自転車のマナー悪さ、公共交通の不便さを多く学生が指摘した。また中心市街地へのバス路線は良いが、それ以外は少ないので、日常は自転車・ミニバイクで、急病や雨の時はタクシー。自転車使う学生からは、中心市街地の客待ちタクシーが多いので、通行に危険ともあった。

・黒髪地区の歩道の狭さと危険度
 熊本大学、小飼橋周辺の旧国道57号線は、日常でも交通量が多く、通学時間には狭い歩道を自転車がひしめいて通っている。中学校、高校も多く集まる地域で、県外から来た学生は、歩道の通行で危険を感じると指摘する。旧市街で拡幅が難しいのであれば、別の方法を考えて欲しいと要望が多かった。更に熊本は、バス・電車を多くバス会社が運行し、分かり難く、たくさん走っているので渋滞が起りやすいのではと指摘した学生もいた。

・地域と学生が協働でするまちづくりの提案
 嘆くばかりでは改善しないので、学生たちのプランを参考にして、熊本市、熊本県、国道交通省、商店街、更に地域住民の代表が一同に会し、学生たちの思いを聞き、実現できるようにして欲しい。この試みが実現すれば、学生のまちづくりへの参加につながり、数年でも地域社会とつながれば、熊本にも愛着を持つってくれると思う。百年続く文教地区が、人に安全で優しいまち(街)に変わることを願います。

・まちづくりは、継続することが大事
 まちづくりは、「思い立ったら、行動し、仲間を作って、継続する」の要素を保ちつつ、地域への熱い思いを持つ人が、社会改善に関わると素晴らしい結果につながると思います。
 やみくもに成果だけを目指すまちづくりでなく、次世代に何が良いか、何を残すのか考え続ける仲間が居ると、地域は変り、活性化して行くと思います。




関連記事