<日々人間力を高める>小人は水に溺れ、君子は口に溺れ、大人は民に溺る。〜『礼記』〜
午前中は、180年続く干拓地に感謝する神事に参列しました。コロナ禍で3年、招待客を招かずに開催されていたので、久しぶりの参列となりました。
その後、熊本市の男女共同参画社会づくりの会議に、大遅刻ですが参加のため車を走らせました。到着5分前に、「来られてますか?」と会長から電話が入り、「5分くらいで着きます」と返事し、会場に入ると会議は終わってました。
私の担当の韓国訪問(熊本県忠清南道日韓交流40周年)の内容と秋の研修の企画「四賢婦人記念館訪問」の内容を説明しました。昨日の四賢婦人記念館の見学は、今日のためにあったなぁ、と思いました。
午後は、書斎に籠り、9月議会の質問資料づくりです。ちょっとコーヒータイムに、手元の本を開くと、冒頭の言葉を見つけました。3年ぶりくらいに読み返しています。
意味はなんとなく分かりますが、詳しく読むとなるほど、納得でした。
「小人は水に溺れる」は、泳ぎが慣れてきた時に溺れやすい。
*小人:一般人
「君子は口に溺れる」は、とくにアルコールでも入ると、誰でも多弁になりやすい。要注意。
「大人は民に溺れる」
『礼記』の説明によると、民という道理など気にしない連中を、馬鹿にしてかかると、かえって大ヤケドをするのだという。
『礼記』での訓示の趣旨は、「故に君子は慎まざるべからず」 とダメを押している。
最近のSNSやYouTube等を、流れるままに見ていると、
>小人は水に溺れ、君子は口に溺れ
の状況をたくさん見る。
自己顕示
自己主張
自由奔放
そんなことを、ネット上にたくさん見かけます。謙虚に語るサイトには、かえって惹かれたりします。(ネット上の)友だちが"いいね"と囃し立てるのですが、それを鵜呑みにしてしまう輩(君子きどり)が多いことです。
真のリーダー(君子)は、自らを誇示しないが、伝染するように存在は知られていくものです。昼間から酒盛りをしている様子(キャンプ動画とか、山登りにもチラホラ)を見かける。中には、FacebookやInstagram等のコメントにも、飲む映像が多い人がいます。どんなふうに見られているかの視点が必要だなぁ、と思います。
私は、何かの会合(龍馬会・異業種交流会の懇親会)でも酒盛りは、よほどのことがない限り出さない。自宅での一人晩酌は、年に2〜3度くらいあるでしょうか?
リーダー(君子)の口に溺れる現象を、SNSでの配信が、特に最近増えた、と感じています。
まだ20年前のインターネットは、大学や技術者等の人にぎりが使っていました。デジタルカメラの無い時代です。文字でいかに、相手に自分のスタンスを伝えるか、真剣に悩みながら書いていました。その方々との交流があればこそ、私の今があります。
SNSには、印象を損なうような愚行、愚痴、誇示する発言はしない、に心がけてきました。しかし、何度か論争を起こしたこともあります。
私は、君子でも、大人でもないですが、一般人の水(便利なSNS)に溺れないように、本日の言葉を頭に、Facebook、Instagram、ブログ(blog)等と付き合わなければ、と反省しました。
瞬時に伝わるSNSの便利さと怖さを、考えつつ、自らの人間力を高めていきたいと思います。