噂されることよりもっと悪いことがある。それは噂にもされないことだ。〜オスカー・ワイルド(19世紀のイギリスの戯曲作家)〜

ノグチ(noguchi)

2021年05月31日 22:35

<奢れる者は久しからず>噂されることよりもっと悪いことがある。それは噂にもされないことだ。〜オスカー・ワイルド(19世紀のイギリスの戯曲作家)〜

寝る前に読んだ本『世界の名言 100選〜ソクラテスからビル・ゲイツまで〜』に、イギリスで活躍した脚本家のオスカー・ワイルドの人生が紹介されています。

(以下、本より)

オスカー・ワイルドは、アイルランドの医者の息子で、ダブリン大学からイギリスのオックスフォード大に進み、文化的な活動が若者たちに支持され、1881年発表した詩集をきっかけに、翌年戯曲『ベラ、あるいはニヒリストたち』がアメリカです大成功を収めた。

ところが、人気絶頂期の1895年に、クィンズベリーこうしゃくの三男、アルフレッド・ダグラス卿との同性愛がもとで逮捕された(当時は、宗教的弾圧から)。

出獄後、逃げるようにフランスに渡り、精神的に打ちのめされ、破産宣告もあり、貧困のうちにバリで亡くなっている。
(以上、『世界の名言 100選』から)

絶頂期とどん底、どちらも自らの行動が言なのですが・・・

世間の関心(監視)は、興味が有る間は、ちやほやですが、バッシングの後は、誰も"唾"もかけない。

それが、冒頭の言葉なのですが、解説に以下があります。

(以下、本より)

「噂にもされないことだ」という言葉は、彼が最も輝いていた時に執筆した戯曲『ウィンダミア夫人の扇』に登場する台詞(せりふ)である。この戯曲を原作としたスカーレット・ヨハンソン主演の映画『理想の女」でも、この言葉を聞くことができる。
(以上、『世界の名言 100選』より)

徒然草ではないですが、奢れる者は久しからず、の人の生業を改めて学びます。世間という判断の意志を舐めてかかってはいけない。それは、本人の"脇の甘さ(危機意識の欠落)"にあると思います。

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