<明治維新とは>、自らの足下をきれいにし、親しい者たちと結束する根底の力を養う。〜沢天夬(易経)〜

ノグチ(noguchi)

2020年07月27日 05:36

<明治維新とは>新しい活動を成功させるには、まず自らの足下をきれいにし、親しい者たちと結束する根底の力を養う。〜沢天夬(易経)〜

沢天夬(たくてんかい)の卦は、統治する力をなくした上位の権力者を排除し、新たに道を切り開くための行動を説く。

権力者は、手強い、誠をもって訴えてます、身の危険が伴う。そのためには、訴える理由を公の場に明らかにする必要がある。

(沢天夬)の全文は、

夬は王庭に揚ぐ。孚(まこと)あって号(さけ)び、厲(あやう)きことあり。告くること邑(ゆう)よりす。戎 (じゅう)に即(つ)くに利(よ)ろしからず。往(ゆ)くところあるに利(よ)ろし。

以上なのですが、

>邑(ゆう)よりす

は、まず自分の足もとをきれいにし、親しいものから結束を固め、広く民衆の意志を固めて根底の力を養うのである、と。

>戎 (じゅう)に即(つ)くに利(よ)ろしからず

は、武力を持ちいない。権威を振りかざさない。それをやると混乱を招き、民衆(仲間)の心は一つにならない。

日本の明治維新は、実質は革命であったが、「大政奉還」を徳川幕府が申し出て、権力を天皇に返上したことで無血革命を実現させた。明治維新は、ある意味、民衆(仲間)の心が一つになった出来事だった。

ただ、その革命を起こしたリーダー(維新の元勲)たちが居なくなり、後の権力者たちが運用において、間違った方向に進んだ。権力移譲とは難しい。

このような混乱は、小さな会社でも、地方の政治機構でも起こりえる出来事、最善の注意を払い、時の権力者(代表者)と向き合うことが必要と思います。トップの交代を実現するには、"邑(ゆう)よりす"の足もとが大事を忘れてはいけない。

朝から硬い話しになりました。明治維新を成し遂げた人たちは、素晴らしいですね。

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