言動はくれぐれも慎重にせよ。饒舌すぎると逆効果。〜お調子者には要注意〜
言葉は慎重に、有頂天になったら足下が、おぼつかなくなる。人は注目を集めると、偉くなった気になる。そこが、注意である。
私の論語仲間の先輩は、20年来のお付き合いですが、『易経』に造詣が深く、色々指導を受けてきました。その一つが、以下の教示です。
(以下、『四書五経の名言録』より)
言行は君子の枢機なり。枢機の発は栄辱の主なり。言行は君子の天地を動かす所以なり。慎まざるべけんや。(易経)
【現代語訳】
言論と行動は、君子にとってきわめて重要な要素であり、それのいかんによって栄誉を得るか恥辱をこうむるかが決まってくる。君子の言論と行動は、天地を動かすほどの力をもっている。くれぐれも慎重にしなければならない。
(以上、本より)
一つのブームや、国民挙げたスポーツイベントに関わり、その中心的役割、テレビ・新聞に露出すると、勘違いを起こすこともあります。
「私ってすごいのでは?」
宇土市の地域起こしに長く関わっておられる大先輩に若い頃、次のような言葉をいただきました。
「活動は伝染するような広がりが大事、一気に盛り上がるのではなく、みんなの生活・仕事の1%を地域起こしに使って欲しい」
要は時間かかかるということです。花火は上げる人はいますが、長く継続できる人は少ない、と良く言われます。
まず、軽はずみな言動は、人の価値をあっという間に下げるのです。リーダーは訥弁、喋り過ぎは、要注意人物、「うまい話には裏がある」ですね。
>言行は君子の天地を動かす所以なり。慎まざるべけんや。
以外に身近な周りにも、いるものです。私も昨夏に、足をすくわれそうな経験をしました。お調子者には、要注意!
*参考資料:守谷洋訳著『四書五経の名言録』