真の文明は、山・川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。

ノグチ(noguchi)

2011年09月23日 06:35

真の文明は、山・川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。

 百年前、民衆のリーダーが語ったことば、

「真の文明は 山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」。

 これは明治の政治家田中正造が、1912年6月17日の日記や書簡に書いた。日本は、明治維新以来、西洋列強に追いつくため、工業を優先して国家経営を続けてきた。

 公害と言われる企業犯罪は、明治の足尾鉱毒事件、昭和の水俣病事件、平成の福島第一原発事故、他にも四日市ぜん息、阿賀野川汚染、など様々な公害問題を引き起こして来ました。今、田中正造が生きいたら、企業、政府を問い詰める事だろうと思う。このような公害は、いつも厳しい状況に在る住民に苦難を与える。

 圧倒的な経済格差・地域格差を自明のこととし、札束で頬を殴りながら過疎地に原発を造る。こうした原発行政は、日本の近代化がいかにゆがんで国土発展しか実現しえなかったのか、戦後経済をリードした政治家の責任は、大きいと思う。

 今こそ文明とは何かを考える時期と思う。

*参考資料:小松裕著「真の文明は人を殺さず」

関連記事