「責任の三ヶ条」(電通鬼十則)
「責任の三ヶ条」(電通鬼十則)
電通の4代目社長吉田秀雄氏が記した『電通 鬼十則』には、責任について語ったもののある。
(電通)責任の三ヶ条
(一)命令・復命・連絡・報告は、その結果を確認しその効果を把握するまではこれをなした者の責任である。その限度内に於ける責任は断じて回避出来ない。
(二)一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないなならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤る如き者は百害あった一利ない。正に組織活動の癌である。削減せらるべきである。
(三)我々にとっては、形式的な責任論はもはや一片の価値もない。我々の仕事は突けば血を噴くのだ。我々はその日その日に生命をかけている。
(以上、「電通鬼十則」)
現代の社会に有る、責任のあいまいさ、精勤回避、責任の取り方が、問題になる中で「電通鬼十則」で語る吉田秀雄氏の言葉は、実践その者である。
また、吉田氏は、松下電器の松下幸之助氏が仕事の仕上げとして厳しく言っていた「止めを刺す」という言葉を常に繰り返し言っていたそうだ。
難しい仕事に取組んだら、この「止めを刺す」ことではじめて成就するということを忘れていけない。
*参考資料:植田正也著「電通鬼十則」
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