今生きている人の批評は慎む、人間関係は磁石の作用
今生きている人の批評は慎む、人間関係は磁石の作用
人は、ついつい、他人の言動について語りたがる、批評したがる。これは、逆に言えば自分自身も批評されているという事になる。自分が、批評されれば気分は良いものではない。批評されたほうの気持ちを考えることが必要と思います。
・今生きている人の批評は慎むべき
古人の善悪の品定めはしてよい。しかし、今生きている人の善悪をむやみに論議するのはいけない。人から恨みを買う原因の多くは、むやみに人を論議をするところから起こる。気をつけなくてはいけない。
(以上、「佐藤一斎一日一言」)
批評は、回りまわって、本人も耳に入るものです。昔の偉人の言葉にも、今、生きている人の批評は慎むような訓示です。これは、江戸後期の儒家佐藤一斎の言葉です。
また、批評すれば、批評されることにつながります。人間関係は、磁石みたいなもので、悪評は必ず伝わり、批評した人のことが、逆に話題になる。他人の話題は、良い言動を話題にするほうが、より良き縁をつなぐことになるような気がします。
もう一つの訓示があります。
・人を侮(あなど)るは、自らをそしると同じ
少しばかり才がある者は、往々にして人を軽く見て、バカにし、人をからかい笑う。これは徳義に外れているというしかない。侮蔑(ぶべつ)を受けた者は、それだけではすまず、必ず恨んで、その人をそしる。こうなると、人を侮るのは自分をそしるのと同じである。
われらとともに学問を学ぶ青少年たちには、このような悪く習慣に染まらないようにしなくてはならない。
(以上、「佐藤一斎一日一言」)
人間関係は、作用反作用の関係と言いますが、今生きている人を批評する時は、良きところを見つけて、話題にして行くことは寛容と思います。
>人を侮るのは自分をそしるのと同じ
人の批評、批判は、なるべくしない方が良いのかもしれません。
*参考資料:渡辺五郎三郎編「佐藤一斎一日一言」
関連記事