(地域フォーラム)三池炭坑・産業遺産を活かしたまちづくり、他

2008年10月06日

(地域フォーラム)三池炭坑・産業遺産を活かしたまちづくり、他

 10月4日熊本県荒尾市で開催された、熊本日日新聞社主催の地域フォーラムに参加しました。7月に私の地元宇土市で開催され、熊本県内の各市で開催されいるもので、今回は県北の荒尾市で、基調講演とシンポジムがあり、片道一時間半、特に興味がった「産業遺産」をテーマの基調講演を聞きたく一人参加した。

・九州の重工業の施設
 幕末から明治・大正期に、九州・山口では、炭坑、鉄鋼、造船などの重工長大産業が盛んに起こされ、日本の成長に多きく貢献したことは、歴史で勉強をしていたのですが、エネルギーの主流が石炭から石油に移り、製造業が東アジアへ移転する中で、九州の重工業の施設が閉鎖したり、休止したりと、巨大が施設が取り残されて、廃墟のようになってきています。

・町おこしと炭坑跡の再生
 数年前から、荒尾市の元三井鉱山の三池炭鉱の主要施設の万田坑跡の保存活動の話題が新聞に出るようになり、関心を持っていました。今回のフォーラムが、九州の産業遺産を世界遺産にというフレーズに引かれ、荒尾まで出かけるきっかけになりました。
 九州はかつて、炭坑の町として隆盛を誇った地域がいくつかありますが、今は産業構造の変化で、高齢化も進み、停滞が目立つ地域になっています。三井炭坑の企業城下町として栄えた大牟田・荒尾地区も同様で、炭坑から新たな産業育成に努力が進められていますが、人口減の状況は続いています。

三池炭坑の関連施設群

・世界の産業遺産の保存利用
 今回の産業遺産を「世界遺産」に登録し、観光と教育の場として再生させようとする取り組みは、既にヨーロッパやアメリカで進められ、大きな成果を収めています。講演のなかで、イギリスやドイツ、アメリカの事例が紹介されたのですが、その内で興味を持ったイギリスのプレナボンの取り組みは、ナショナル・トラストなどの活動が起った国の発想の素晴らしさを感じます。
 この町は炭坑の歴史は長く、つい最近(1980年)まで操業していました。終了をする以前から、産業遺産として使う目的で、以前の施設を大事に保存し、10数年かけて一番町が活況だったころの町並みを再生させ、地域内の市民の歴史教育にも利用していると知り、産業遺産を使った地域学教室が、産業革命が起った地域でも重要視されていることは素晴らしい取り組みと思います。

 プレナボンの産業遺産

・産業遺産を教育施設に利用
 アメリカのローエル地域では、巨大な工場を保存し、地域の学校と組、歴史、科学、特許、市場、産業変化、更には地域の歴史まで学ぶ場に生まれ変わらせいました。講師の説明から、「当時そのままの工場の風景、臭い、音、等も再現している」のには、日本の歴史遺跡のただ見るだけの施設でなく、考え方が違うと思いました。
 今回、九州・山口の産業遺産にそれぞれの物語をつくり、東アジアで最初の産業革命を起こし、世界の経済大国に登り上がって来た歴史を学ぶ、教育施設として再生できると良いなと思います。

・世界遺産登録に注目したい
 フォーラムの後半は、市長を含め、町興し、市民代表等がパネリストになり、シンポジムが開催され、21世紀の荒尾を目指して色々な取り組みがされていることも知る機会になりました。東アジアに移っている製造業の人びとが、かつての日本の産業遺産を見学に来るようなツアーなども出来る可能性を持つ、世界遺産登録に注目したいと思います。

 シンポジムの風景


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