(まちづくり)平がなの「まちづくり」と都市計画の違い(長文)
2008年09月08日
(まちづくり)平がなの「まちづくり」と都市計画の違い(少々長文)
「まちづくり」とか、最近は「市民協働」とか聞くようになりました。日本も成熟社会なり、人口年齢分布図は、年齢軸のグラフは頭でっかち、地方と年を見ると都市部が若者世代が多く、地方は高齢者が多いと言う事は、みな知るところですが、実はこれからの高齢化の対策が遅れているのは都市部に成ってきます。
集団就職で若い働き手「金の卵」たちの集中が進み、その世代が一気に高齢化して行きます。田舎の農村世帯では、子どもが2人、3人はまだまだざらに居ますが、都市部の出生率は限りなく1人に近づいています。この現状がここ間々続けば、後15年もすると、とんでもない高齢者を支える仕事で、人で不足が深刻となるように思います。今後の都市政策のあり方を変えて、高齢化対策に力を入れているか危惧しています。
さて、今日はその地方の人口減少社会の進む方向は見えているので、そこに活力を戻そうと努力する人たちが、出て来ています。
その良き例をいくつか読み、私が昨年、一昨年と携わった「町並み修景観事業」の先進地の頑張りを知り、人口が減った分、空いた中心市街地の景観を整備し、外から人を呼び込もうと試みている例が、全国に見られます。
その一つ、長野県小布施町のことを、法政大学教授の田村明氏が「まちづくりと景観」で紹介されていました。そのコーディネーターをしている建築家の宮本忠長氏の言葉を印象に残りました。
(本 文)
「建築は、日の丸の旗のようなものだ。あれは白い《地》があって初めて《図》である赤い丸が生きるし、意味がある。建築そのものは赤い丸のような《図》に当るが、《地》である周辺との関係によって生きる。だが、現在の建築設計は《図》だけで終わっている。《地》と一緒に《図》を考えなければ全体として生きない。問題は《図》のほうには金を出す人はいるが、《地》の方には金を出す人がいないことだ。
だが、建築家は《図》を設計するだけでなく、《地》を考えるのも役割だ。《地》は建築の敷地内だけでない。道路と宅地の境界と《官民境界》といい、宅地と宅地の間の境界を《民民境界》というのだが、その境界にとらわれず、建築を取り囲む全体を《地》として考えなければならないのではないか」(中略)
(建築家 宮本忠長氏)
宮本氏は、そこの土地に古くから素材とデザインを引用した現代建築を多く手がけてきました。もちろん、古き町並みの再生にも力を注がれています。
先駆者の言葉には、うなずくだけに迫力を感じます。また、田村氏も次に表現で、まちづくり考え方を説明しています。
(本 文)
・内は自分のもの。外はみんなのもの
この分かりやすい言葉が、こうした(町並み修景事業の)経過の中から生まれた。(中略)建築設計という行為は、その所有者の目的に従って内側を設計するのだが、外側は「まち」全体の中に意味をもつものとすることで、建物と外回りを含め、全体がしっくりとした「まち」をつくり、それぞれの部分が、目的に合って多様に使われている。(中略)
(田村明氏)
私の関わった町並み修景事業は、外観だけを昭和初期に栄えた待ちに風情「白壁」を再生しようと、少ない予算で智恵を絞りやりました。その事業に、20軒を越える商家が参加し、通りに白壁に町並みが再現されています。
ただし、私がやるかには大正初期にそのままは、再生せずに、
・現代の使いやすさを考え、入り口のバリアフリー化
・藁葺き職人がいないので、屋根は黒い瓦、黒の板金
・板壁は、腐り難い板風サイディング
等々、地方の衰退した商圏の中でも、商工会上げて活性化の取り組みました。素敵な町並みが出来上がりました。
~熊本県上益城郡山都町馬見原地区商店街~
完成後のスナップ写真掲載
・続(白壁のまち)春の植木市祭り「初市」風景(熊本県山都町)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=756399885&owner_id=2182841
・その他の建物改修ビフォー・アフターのスナップ
http://mixi.jp/list_album.pl
>内は自分のもの。外はみんなのもの
私的な豊かさと公的な豊かさを考えることが、今後の家作り+まちづくりの考え方に広がると良いなと思います。
長野県小布施町や、熊本県山都町、他、全国には町並み修景事業をたくさんの地方で実施されています。昔の風景を見に、地方へ出かけることが、これから楽しくなると思います。催し見学もかねて、ちょっと美味しいものを食べに出かけて観て下さい。
*参考資料:田村明著「まちづくりと景観」
(現代のまちづくり用語)
「まちづくり」と「都市計画・都市開発」の意味の違い
1.〈市民主体〉
国家権力を担う中央官僚に独占されてきた従来の都市計画・都市開発を見直し、市民が地域の主体だという積極的な意識に立ち、責任ある立場で参画する。
2.〈総合性-ハードとソフト〉
建設事業だけでなく、「まち」をつくるシクミ(仕組み)を整え、ハードを使うソフトをつくり、生活を豊かにする総合的な「まち」を目指す。
3.〈画一性から個性へ〉
国家によって全国一律の画一的基準を押し付けられていたのを改めて、それぞれが地域の個性をもつことを確認し、歴史や風土と人の営みを尊重する。
4.〈量から質へ〉
量だけの充足に留まらず、美しさ、楽しさ、潤い、安らぎ、風格などの質的価値を充足させ、住民が地域に誇りと愛情をもてる持続可能なものとしていく。
5.〈生活の小単位尊重〉
巨大な開発だけではなく、小さなコミュニティ単位の「まち」にも目を向け、身近な生活空間の向上を目指す。
6.〈理念から実践へ〉
理念や構想だけに終わらせず、日常的な生活過程のなかで、たとえ小さなことであっても実践し行動する。
*参考資料:田村明著「まちづくりと景観」
「まちづくり」とか、最近は「市民協働」とか聞くようになりました。日本も成熟社会なり、人口年齢分布図は、年齢軸のグラフは頭でっかち、地方と年を見ると都市部が若者世代が多く、地方は高齢者が多いと言う事は、みな知るところですが、実はこれからの高齢化の対策が遅れているのは都市部に成ってきます。
集団就職で若い働き手「金の卵」たちの集中が進み、その世代が一気に高齢化して行きます。田舎の農村世帯では、子どもが2人、3人はまだまだざらに居ますが、都市部の出生率は限りなく1人に近づいています。この現状がここ間々続けば、後15年もすると、とんでもない高齢者を支える仕事で、人で不足が深刻となるように思います。今後の都市政策のあり方を変えて、高齢化対策に力を入れているか危惧しています。
さて、今日はその地方の人口減少社会の進む方向は見えているので、そこに活力を戻そうと努力する人たちが、出て来ています。
その良き例をいくつか読み、私が昨年、一昨年と携わった「町並み修景観事業」の先進地の頑張りを知り、人口が減った分、空いた中心市街地の景観を整備し、外から人を呼び込もうと試みている例が、全国に見られます。
その一つ、長野県小布施町のことを、法政大学教授の田村明氏が「まちづくりと景観」で紹介されていました。そのコーディネーターをしている建築家の宮本忠長氏の言葉を印象に残りました。
(本 文)
「建築は、日の丸の旗のようなものだ。あれは白い《地》があって初めて《図》である赤い丸が生きるし、意味がある。建築そのものは赤い丸のような《図》に当るが、《地》である周辺との関係によって生きる。だが、現在の建築設計は《図》だけで終わっている。《地》と一緒に《図》を考えなければ全体として生きない。問題は《図》のほうには金を出す人はいるが、《地》の方には金を出す人がいないことだ。
だが、建築家は《図》を設計するだけでなく、《地》を考えるのも役割だ。《地》は建築の敷地内だけでない。道路と宅地の境界と《官民境界》といい、宅地と宅地の間の境界を《民民境界》というのだが、その境界にとらわれず、建築を取り囲む全体を《地》として考えなければならないのではないか」(中略)
(建築家 宮本忠長氏)
宮本氏は、そこの土地に古くから素材とデザインを引用した現代建築を多く手がけてきました。もちろん、古き町並みの再生にも力を注がれています。
先駆者の言葉には、うなずくだけに迫力を感じます。また、田村氏も次に表現で、まちづくり考え方を説明しています。
(本 文)
・内は自分のもの。外はみんなのもの
この分かりやすい言葉が、こうした(町並み修景事業の)経過の中から生まれた。(中略)建築設計という行為は、その所有者の目的に従って内側を設計するのだが、外側は「まち」全体の中に意味をもつものとすることで、建物と外回りを含め、全体がしっくりとした「まち」をつくり、それぞれの部分が、目的に合って多様に使われている。(中略)
(田村明氏)
私の関わった町並み修景事業は、外観だけを昭和初期に栄えた待ちに風情「白壁」を再生しようと、少ない予算で智恵を絞りやりました。その事業に、20軒を越える商家が参加し、通りに白壁に町並みが再現されています。
ただし、私がやるかには大正初期にそのままは、再生せずに、
・現代の使いやすさを考え、入り口のバリアフリー化
・藁葺き職人がいないので、屋根は黒い瓦、黒の板金
・板壁は、腐り難い板風サイディング
等々、地方の衰退した商圏の中でも、商工会上げて活性化の取り組みました。素敵な町並みが出来上がりました。
~熊本県上益城郡山都町馬見原地区商店街~
完成後のスナップ写真掲載
・続(白壁のまち)春の植木市祭り「初市」風景(熊本県山都町)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=756399885&owner_id=2182841
・その他の建物改修ビフォー・アフターのスナップ
http://mixi.jp/list_album.pl
>内は自分のもの。外はみんなのもの
私的な豊かさと公的な豊かさを考えることが、今後の家作り+まちづくりの考え方に広がると良いなと思います。
長野県小布施町や、熊本県山都町、他、全国には町並み修景事業をたくさんの地方で実施されています。昔の風景を見に、地方へ出かけることが、これから楽しくなると思います。催し見学もかねて、ちょっと美味しいものを食べに出かけて観て下さい。
*参考資料:田村明著「まちづくりと景観」
(現代のまちづくり用語)
「まちづくり」と「都市計画・都市開発」の意味の違い
1.〈市民主体〉
国家権力を担う中央官僚に独占されてきた従来の都市計画・都市開発を見直し、市民が地域の主体だという積極的な意識に立ち、責任ある立場で参画する。
2.〈総合性-ハードとソフト〉
建設事業だけでなく、「まち」をつくるシクミ(仕組み)を整え、ハードを使うソフトをつくり、生活を豊かにする総合的な「まち」を目指す。
3.〈画一性から個性へ〉
国家によって全国一律の画一的基準を押し付けられていたのを改めて、それぞれが地域の個性をもつことを確認し、歴史や風土と人の営みを尊重する。
4.〈量から質へ〉
量だけの充足に留まらず、美しさ、楽しさ、潤い、安らぎ、風格などの質的価値を充足させ、住民が地域に誇りと愛情をもてる持続可能なものとしていく。
5.〈生活の小単位尊重〉
巨大な開発だけではなく、小さなコミュニティ単位の「まち」にも目を向け、身近な生活空間の向上を目指す。
6.〈理念から実践へ〉
理念や構想だけに終わらせず、日常的な生活過程のなかで、たとえ小さなことであっても実践し行動する。
*参考資料:田村明著「まちづくりと景観」
Posted by ノグチ(noguchi) at 22:55│コメント(0)│トラックバック(0)
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